ムスカ

 

登場作品:青の6号

 

「青」に敵対する秘密結社「マックス」の主力潜水艦がムスカです。

海面下300mを海流に乗って移動する基地「ストリームベース」を拠点に

艦隊を組んで「青」に戦いを挑みます。

 

 

 

 

そのデザイン

 

*    ワルター機関搭載か?

青の本部近くで自沈したムスカから大量のインゴリン(過酸化水素)を検出した

本部は敵潜ムスカがワルター機関かそれに近い種類の機関を使用…と推測します。

作中でマックスは世界通貨の1/80を動かす存在で、これは米ソに次いで3番目。

それに対し養わねばならない人口は米ソの1/100に満たないのでマックスの経済力は世界一

…と、説明されています。とはいえ高度な技術力と工業力、生産力を必要とする

原子力潜水艦を配備していない辺りはやはり秘密結社としての限界だったのでしょうか?

それでも当初12隻のムスカを配備し米国を始めとした太平洋に展開している

11隻の対潜攻撃型の潜水艦の内6隻を撃破する快挙を成し遂げています。

 

*  最後まで登場し続けたムスカ!

ムスカは艦によって多少のバリエーション違いがあるものの、1部・2部を通して

モデルチェンジする事なく登場します。扁平な船体の両舷を2機の推進器で挟み込む

独特の形状は不気味なマーキングと相まって悪役潜水艦としては申し分ないデザインで、

最後のムスカであるバトル将軍の旗艦ムスカでは艦尾に装備された秘密兵器

トーピードカプセルを披露。艦尾から切り離されたカプセルはそれ自身が無人の小型潜水艇で、

自力航行し魚雷も発射可能。またカプセル自体も巨大な魚雷として使用可能で、

「青の1号」コーバックをあと一歩のところまで追い詰めました。

 

 

…で、玩具

 

タカラ製 世界の艦船 シリーズ5

2006年5月発売。

5弾目を迎えたシリーズだが、これまであった入浴剤は今回付属しない。

タカラブランドであるが発売元はタカラトミーから。

定価 ¥380(¥399

 

左舷

全長約10.7cm

例によって別アイテム‘マイクロ水中モーター’にて航行可能。

「青の6号」に登場する潜水艦はどれも個性的なのですが

このムスカは前弾で商品化されたコーバック号共々、

高レベルな魅力を放っていると思います。

 

画像はベルグ大佐の艦で通常アイテム。

これまで架空艦のスケールは11000だったが(707jr除く)

今回のムスカはナゼか1/700となっています。

 

上部および底部

セイル前方にある小さな丸はストリームベースとのドッキングポート。

本体を挟む様に推進器を配置したデザインはムスカ最大のアピールポイント!

封入されている解説書には艦内の透視図(想像)が描かれていて大変興味深いです。

 

施されたマーキングにより何処か生物的?な処も。

(入手したモデルは塗装に若干難点が…)

 

前部および後部

たまに見かける「矢印に目玉」はムスカが元祖かな?

後部の見所である2基のシュラウドリングスクリューには

これまた塗装に難点が…セイルも右に傾いて接着されちゃっています。

個体差が激しいのはこのシリーズの特徴か(泣)

 

シークレット・アイテム

こちらはバトル将軍の艦でシークレット・アイテム。

先述のベルグ艦とはカラーリング&マーキングが異なり

分離状態のトーピードカプセルが付属する。

(残念ながらギミック的に分離出来る訳ではない)

またしてもセイルが右寄りに…(涙)

 

※劇中全てのムスカにトーピードカプセルが装備されていたかは不明。

 

イマイ製 プラモデル

1990年3月に再販されたもので、当時発売された大小ある内の大の方。

小の方は「ムスカ1号」という商品名だった。

ゴム動力で2軸推進し、セイルの潜舵で潜航も可能です。

また後部のトーピードカプセルも分離、それ自体もゴム動力で航行可能となっています。

全長約25cm 定価¥600(画像の再販版)

 

コンドル

これは70年代にコンドルという名で再販されたムスカ1号。

上の2号と比べるとかなりスマートなシルエットですね。

ゴム動力により潜航可能ですが残念ながら1軸推進となっています。

全長約21cm 定価¥200

↑「コンドル」にはこんな嬉しいオマケも!

 

 

2006年、完成品玩具となって登場したムスカ。

ギミックやその存在感はプラモに及びませんが

この先イマイ製プラモが再販される可能性を

考えるとこの「世界の艦船」版ムスカ、

ファンであれば押さえておきたいアイテムです。

 

 

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