登場作品:帰ってきたウルトラマン(1971)
全長:13m/全幅:16.4m/重量:3t/最高速度:マッハ1/乗員:2名
(劇中設定より)
ユタカ製 プラトイ
低価格ながら出来には定評のあるユタカのプラトイに電池による光と音の
ギミックを搭載した「サウンドファイター・シリーズ」が登場。
マットジャイロの他にはジェットビートル、ウルトラホーク1号、ポインター、
マットアロー1号等がラインナップされていました。
1998年発売/定価:980円?
SIDE VIEW
全長:約10.5cm
「マン」や「セブン」では導入されなかったヘリコプターが「帰マン」で遂に登場。
しかも現実世界でも実用化を模索していたダクテッドファン機とあって中々のSF感。
水平飛行時に於いてはティルト機構によって画像右の様な位置にダクテッドファンが
可動します。モデルではランディングギアの形状が省略されたものとなっていますが
劇中ではスキッドではなくタイヤを使用。後部のそれは吊下用のフックも兼ねています。
因みに側面のMATマークは付属のシールを貼る仕様となっています。
TOP & BOTTOM VIEW
マットアロー同様にコクピットはピラー?によって左右に分けられたスタイルに。
左右のファンの基部は形状的にウィングとみて良さそうですね。
後方に伸びる左右のブームの先には補助推進用のファンも装備しています。
モデルの底部を見ると機首のランディングギア後方にギミック用スイッチ、その後方に
スピーカー穴、電池ボックスと続きスピーカー左右には武装をイメージしたLEDを装備。
小型モデルですがギュッと詰まった造形となっていますね。
FRONT & REAR VIEW
コクピットは並列複座式。機首下部にはエアインテークの姿が見えます。
設定では後部のハッチが開き、内部にジープ等の車両を1台格納可能。
玩具色が強いローターの色は劇中プロップでも黄色となっています。
インテークは機体上部にも配置。設定ではマッハ1で飛行可能との事なので機首の形状は
スピード感のあるものとなっていますがカラーリングのせいか飛行艇の様にも見えたり?
モデルはキャノピーがクリアでないのが悔やまれる程の良造形だと思います。
ACTION
ダクテッドファンは左右個別に360度回転可能。(画像左)
ローターも後部の補助ローターを含め回転可能です。(画像右)
そう言えばベル社の実験機・X-22はダクテッドファンを4基も装備しており
ある意味マットジャイロよりSF的なデザインをしてましたっけ。
ライト&サウンド!
上図の様にボタン電池をセットしてスイッチを押すとLEDを点滅させながら銃撃音が、
更にスイッチを離すとLEDを点滅させながら一定時間エンジン音が鳴るといった趣向。
尚、このユニットはサウンドファイター・シリーズ共通の様です。
特殊熱戦砲車が付属!
嬉しい事に商品には第17話に登場する特殊熱戦砲車が付属!
PVC製の簡易造形ですが砲塔は左右に旋回可能です。
劇中ではマットジャイロ下部にワイヤーで吊り下げられていました。
商品には更に劇中プロップの写真を使用したカードも付属します。
特撮界はダクテッドファン好き?
実験機を造ってあれこれ研究している内にその方向性はダクトの無いティルトローター機に
移行。やがてオスプレイとして形になりダクテッドファン機は忘れられた存在に…
しかし特撮界に於いては「謎の円盤UFO」に登場するシャドージャイロ辺りを始めとして
マットジャイロ以降も円谷では「恐竜探検隊ボーンフリー」のキャリーバードや
「ウルトラマンコスモス」のトロイトータル等が、東映でも「忍者キャプター」の
ヘリキャプター辺りから度々ダクテッドファン機が登場しています。