フリーマッカール

 

 

 

 

登場作品:恐竜探険隊ボーンフリー

全長:4m

速度:40ノット(水上)

   30ノット(水中)

 

 

 

 

昭和51年に放映された「恐竜探検隊ボーンフリー」は

円谷プロによる実験的な要素を多分に含んだ意欲作でした。

怪獣の代わりに当時流行だった恐竜を取り上げ、登場人物と一部の背景を

アニメーションで表現し特撮セットの画面に合成するという

一風変わった画面作りに挑戦しました。

 

 

 

そのデザイン

 

*  1996年、謎のアービー大彗星が接近!

その影響で地殻に大異変が発生!(ナゼか)恐竜が目覚めてしまった!…というのが本作の導入部です。

「ボーンフリー」が面白いのは、この恐竜を退治するのではなく【保護】するのが目的だった事です。

変身ヒーローに頼らない本作は「マイティジャック」以来の純粋なメカアクションが楽しめたので

個人的には当時一番好きな特撮番組でした。何よりアクションなのに平和的なところが良かったです。

ストーリーに幅を持たせる為に「恐竜の密猟者」という悪役も登場、「戦闘的アクション」も楽しめます。

「サンダーバード」に代表されるITC作品が好きな自分としては「ボーンフリー」を好きになるのは自然

な事でした。作画に難もありましたが概ね好評だった様で、後の「アイゼンボーグ」等に繋がって行きます。

 

*  ボーンフリー2号に搭載された小型潜航艇

輸送機で現場に運ばれるボーンフリー号は前部の1号と後部の2号によって構成されます。

麻酔銃やネット砲など実戦的な装備が施された1号に対し、2号は3機ある小型サポートメカのキャリアに

なっています。小型ヘリの「フリーシーガル」、小型探険車の「フリービーグル」、そして小型潜航艇「フリ

ーマッカ―ル」で陸・空・海を強力にサポートします。

 

*  フリーマッカール

恐竜がテーマである為なのか魚竜がモチーフとなっている様です。

大きな特徴としてはその推進器で、両舷に張り出した「外輪」によって推進します。

水上ならそれでも良いのですが水中で外輪とは「?」な感じがしますね(笑)

それでもデザイン的にはこの外輪が非常に効果的なアクセントになっていて、水中でもクルクル回っている

その姿は何とも可愛らしく感じられます。因みにボーンフリー号本体も外輪により水上航行可能でした。

全長4m、全幅1.9m、全高1.7m、重量1.5t、バッテリーモーター搭載で潜水深度220m、

潜行時間2時間、乗員1名(ほかに補助席1つ)…と、割と細かい設定も設けられています。

 

 

 

…で、玩具

 

 

トミー製 プラモデル

 ボーンフリー号と3機の小型メカは全てゼンマイ動力でキット

 化されていて、そのどれもにトミーの高い技術力が見られま

 す。このフリーマッカールも見事なパーツ分割により組立る

 だけで設定通りのカラーリングになり、スタイルやギミックも

充分満足のいくものとなります。トップにあるのが箱絵で左図

 がその中身です。

 

 

 

 

パッケージで解説!

「方向舵」というのは「潜舵」といった方が正しいかも。

でも「折り畳める」というのはスゴイですよ。

昔の潜水艦も潜舵をこうやって折り畳むタイプがあったりしました。

この場合はボーンフリー2号に格納している状態の再現ですね。

 

探照灯のカバーが開閉可能なのですが、

この辺の「いい意味で」余計なギミックはホントに嬉しくなります。

 

当時作ったんですが、まさにこの写真の通り。

見ているうちにまた作りたくなってきたりするのですが

結構なプレミア品だと思うとナカナカ…(泣)

 

 

ミサイル発射!

基本中の基本ギミック。

出来れば設定通り「マーチカルショット砲」といって欲しいトコロ(笑)

 

 

走行!

昔、水上航行は出来ないものかと風呂に持ち込みました。

モチロン沈みました…。

 

 

トミー製 合金

今となってはマニア垂涎のプラトイ、

「ボーンフリー1号2号セット」に付属するミニメカの単品版。

 

「トミカのトミー」だけあって、その再現度には容赦が無く、

ボーンフリー号のプラトイも一切の華美さを廃した「ミニチュア感」がたまらなかった。

 

ミニメカの大型プラトイは発売されなかったが

上で紹介したプラモデルが「組立式プラトイ」と言えなくもない。

 

 

ある意味「ジュラシックパーク」を先取った感の

あるボーンフリーですが(言い過ぎか?)、

ヒーローや怪獣・怪人が主役であるのが当たり前の

日本の特撮界において貴重な存在だと思うのです。

もっとも、続く「アイゼンボーグ」は

‘悪い恐竜やっつけろ!’になりましたが…

 

 

 

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