登場作品:スーパーロボット マッハバロン
巨大ロボットものといえばアニメ作品が主流なのですが、特撮作品も負けてはいません。
宣弘社制作の「スーパーロボット レッドバロン」の後を受け、更にパワーアップした
内容となった「マッハバロン」は日本現代企画と日本テレビの制作により
東映、円谷に引けを取らない名特撮シリーズとなりました。
井上大輔(当時は忠夫)氏の歌う主題歌も昭和50年代という
【新しい時代】の扉を開けるに相応しい名曲です。
国際科学救助隊(KSS)!
ララーシュタイン博士率いる悪のロボット帝国から世界を救う組織、
KSS(キス)が保有する潜水艦がこのキスマリンです。
前作「レッドバロン」ではロボ以外のメカとなるとアイアンホークという車両
ぐらいでしたが本作ではここで紹介する「キスマリン」や量産型の戦闘機「キスバード」
などでメカニック面の強化が図られ、更に敵も陸・海・空軍に分かれているなど
設定面でも凝った作りになっています。
クールな外観
KSSのメカはカラーリングこそ赤白と派手ですが形状的には案外マジメ?で
奇をてらった様なものはありません。キスマリンの喫水下の形状は水上艦船のそれに近く
潜水艦らしくはないのかもしれませんが、こういった「船」としての記号めいたものが
デザインに取り入れられると子供に対して不思議な説得力を持つものです。
未来の乗り物としては合格点ではないでしょうか。
因みに同期の潜水艦にはウルトラマンレオのマックシャークがあります。
キスマリン?マッハマリン?
商品化された際に「マッハマリン」や「マッハバード」といった商品名を
一部で付けられた為に混乱してしまいます(笑)
「マッハ」と付くメカは「マッハバロン」と「マッハトリガー」だけで
正解かと思うのですが真相や如何に?
ポピー製 ポピニカ
マッハバロンは実に商品化に恵まれた番組で、玩具ではポピーとブルマァクが、
プラモデルではバンダイ、イマイ、アオシマの3社が商品化
(未確認だが永大も…との噂が)という今では考えられない様な賑わいをみせていました。
玩具に於いてのマッハバロンのメカは超合金とポピニカでフルラインナップ。
キスマリンも高級ブランド玩具の仲間入りを果たしました。
左舷
全長約9.5cm
舷側から見ると翼の断面図の様な流線型ボディで
後部の推進器はボディから張り出す様にレイアウト。
平面的なものと曲面的なものが程好く融合された感じです。
上部および底部
「ファイヤーマン」のシーマリン、「ウルトラマンタロウ」のアイアンフィッシュに
続く潜水艦ポピニカですが今回は外装を開閉して内部構造を見せるギミックを廃止、
初めから外装を透明部品とする新しい機軸を立てました。(上部中央)
セイル右横にあるのは艦首ミサイルの発射ボタン。
当館所有のものは画像の通り赤いスイッチですが販売時期によっては
白いものもあって、恐らく2期以降の販売分で赤くなったかと思われます。
双胴船の様な底部には転がし走行用の車輪を装備。
前部および後部
特徴的なセイル部はどうやら単独で行動可能っぽいのですが
劇中そんなシーンがあったかどうか覚えがありません…。
↑見難いですが座席も再現!
ミサイル発射!
ミサイル発射機は外付けタイプよりこのキスマリンの様な
内臓タイプが個人的には好みです。
両舷に予備のミサイルをマウント可能なのはポピーのナイスアレンジ!
こちらはTHE超合金版マッハバロン→
当時発売された超合金を縮小、新商品として2003年に発売。
小さいながらもパンチ発射ギミック等は当時のままに再現!
イマイ製 プラモデル(大)
ゼンマイ走行可能。
商品名は「マッハマリン」となっている。
説明図
大体の雰囲気が伝わると思います。
例によってメーカーオリジナルのギミックもありますが
キスマリンの中では最大のモデルなので、
作ればそれなりに存在感のあるものになると思われます。
惜しいのは、やはり潜水艦なのですから潜航とは言わないまでも
せめて水上航行くらい可能なキットにして欲しかった…という事ですか。
イマイ(小)
これは数年前に再販されたミニサイズ4点セットのひとつで、
当時は単品としても売られていました。
アオシマからは低年齢向けの低価格半完成キットの
キスマリンが数種発売されていて、
キャラ物潜水艦としては異例の商品点数を
誇っているのではないでしょうか?
放映期間が半年(全26話)なのを考えると
商業的な密度は相当なものかと…。
♪来・た・ぞ! ララーシュタインのロボット軍団!