α号&黒鮫号

 

 

 

 

 

登場作品:緯度0大作戦

全長:100m(α号)

   114m(黒鮫号)

 

 

   

 

 

東宝が米のドン=シャープ・プロと共同で製作した「緯度0大作戦」は

その後多々な問題を抱え、長い間正式にビデオ化される事はありませんでしたが

2006年4月、ようやくDVD化されました。

1969年7月26日公開

 

 

 

 

そのデザイン

 

*  赤道と日付変更線が交わる処

その海底2万mに科学の理想郷「緯度0」はあります。

何処の国の利益にも関せず、人類の幸福の為だけに科学の進歩を望む世界中の有能な科学者達の賛同を得て

「緯度0」は地上世界よりかなり高度な科学力を持った世界を築きます。

その科学力は舞台となる1969年の段階で「緯度0」で使用する乗物に内燃機関は無く、人造ダイヤを作り、

深度2万mまで潜航出来る潜水艦を建造するほど。

α号の艦長マッケンジーは「この科学力はいつか人類の為に役立てる」と言うが、2万mの海底で電子バリア

に守られた「緯度0」からこの技術が持ち出される日は何時になる事か…。

ドン=シャープ・プロの倒産で権利の所在がよく分からないとか主役の役者がビデオ化をゴネてるとか

色々な話が聞こえてくる本作ですが、何とか問題をクリアして一般でも視聴出来る様にして欲しいですね。

 

※その後めでたく2006年4月にDVDが発売されました。海外版等とセットになったBOX版も発売!

 

*  万能潜水艦 アルファ号(α号)

「緯度0」が誇る潜水艦で「緯度0」がある深度2万m辺りまで潜航可能。それだけでもスゴイのだが更に

レーザーや電子バリア、終盤には飛行能力も備えたオーバーテクノロジーの結晶だ。

1969年春、海底火山の爆発を観測中に海流調査に来ていて巻き込まれた‘地上側の主人公’であるタシロ博士達

3人を救助するところから物語は始まります。

操艦自体は1人で出来るらしく、ビデオカメラを見ながらハンドル操作でα号を操ります。

基本的に艦長のマッケンジー、助手のコーボ(甲保?)、Dr.バートンの3人で運用されている様で、

この辺も‘科学の結晶’ぶりが伺えますが先述のレーザー光線などは敵である黒鮫号を倒せる程ではない様で、

「兵器」に関する技術は敢えて自重しているのでしょうか?

最も驚かされるのは、この艦が1805621日スコットランドにて進水した事でしょう。

アニメ「不思議の海のナディア」に登場する‘ノーチラス号’はこのα号を参考にしているとの事だそうです。

(因みにナディアのノーチラス号は1888621日進水)

 

*  黒鮫号

「緯度0」の敵である悪のマッドサイエンティスト‘マリック’とその一味はブラッドロック島を居城に

α号をも凌ぐ攻撃力を持つ潜水艦‘黒鮫号’でα号とマッケンジー艦長を付け狙います。

黒鮫号の艦長は当初‘黒い蛾’と呼ばれる女でしたが、マリックの手によって創られた合成獣グリホンの

一部(脳)にされてしまいます。(でも黒鮫号とマリックはこのグリホンがきっかけで倒されたりする)

マリックの目的はα号とマッケンジー艦長、果ては「緯度0」の壊滅にあるのですが強力に武装された黒鮫号

でも「緯度0」の入口を守る電子バリアを超える事が出来ない為に何度も煮え湯を飲まされている様です。

劇中では「緯度0」壊滅後のマリックの展望は語られていませんが、恐らく世界征服でありましょう。

因みにα号は自らの周りに電子バリアを張る事で「緯度0」のバリアをすり抜ける事が出来ます。

「バリアに対抗出来るのはバリアだけ」ですね(笑)

 

 

…で、玩具

 

 

バンダイ製 東宝マシンクロニクル

 2003年、突如発売された箱入り玩具でコンビニ等で販売され

 た。パッケージ表にある轟天号を始めとした全6種で、α号・

 黒鮫号共にラインナップされている。完全にマニア向けの商品

 だが、こういったものが一般の市場に流れる最近の風潮には

正直「おかしいんじゃないか?」と思えることも…。

 いや、個人的には非常に嬉しいし助かるのですが(笑)

その後2弾も発売されました。  ¥350(中身は選べず)

 

 

 

 

万能潜水艦 アルファ号(α号)

劇中設定

全長100m 重量8000t 速度50ノット(水中)・マッハ1(空中)

レーザー光線と電子バリアーを装備。

 

 

左舷

全長約10.6cm

かなり洗練されたイメージの艦影。

中央部にある四角いモールドは搭乗用ハッチで左舷のみにある。

 

 

上部および底部

艦の前後に翼があるのでミサイルのよう。

上下の中央部付近にあるのは急速浮上&潜航用の装備で、

敵であるマリックは当初この装備を知らず「出会う度に改造している」と発言。

以前は無かったのかもしれませんね。

 

 

前部および後部

あまりゴチャゴチャせずに適度な‘のっぺり感’があるのは60年代メカの特徴。

大人になって見てみるとカッコ良さより‘美しさ’を感じます。

 

 

飛行モード

劇中、クライマックスに登場する新装備。

付属のパーツ(前後の翼)を付け替える事で再現している。

劇中では垂直尾翼も上に伸びている。

 

 

黒鮫号 左舷

全長約11.2cm

白銀のα号に対して漆黒の黒鮫号、形状共々その対比が面白い。

 

セイル前後に各1基、強力な砲を搭載し終盤で多用する。

序盤の戦闘では魚雷&ミサイルを使用するという‘使い分け’の演出がされています。

 

 

上部および底部

上下から見ると‘サメっぽさ’が良く判りますね。

上部にある「眼」の様な部分か底部に見える胸ビレ?の前にある4本の筒状部分が

劇中序盤で使用される魚雷&ミサイルの発射口と思われます。

 

 

前部および後部

潜水艦らしさはα号以上か?

 

 

砲塔回転!

部品の構成上、前後の砲は旋回可能となっています。

劇中では砲身の上部にレーザー用の細い砲身がセットされており、

飛行するα号を狙いました。

 

黒鮫号 劇中設定

全長114m 重量9000t 速度はα号以上

追跡ミサイル、電子レーザー砲等を装備

 

 

「緯度0大作戦」という映画が格別に面白いか…

と言えば判断はつきませんが、この作品の

肝であるα号と黒鮫号の戦いに関しては

メカ好きならば見ておいてソンは無いでしょう。

何より日本の特撮潜水艦の中にあって

このα号と黒鮫号は群を抜いたカッコ良さが

あるので、その動いている姿が見れるだけで

充分存在価値があると思います。

 

お仲間。轟天号は当館でも展示中!

 

 

入り口へ戻る    ロビーへ戻る

 

inserted by FC2 system