Arcadia Libird Hyper Spec
登場作品:超速変形 ジャイロゼッター(2012)
バンダイ製 プラトイ
ラピッドモーフィンシリーズ
ゲーム媒体としてスタートした同作でしたが程無くTVアニメシリーズも放送開始。
画像の様にバンダイより玩具展開もされましたが、残念ながら波に乗り切れないまま
展開が終了してしまいました。折から展開していたトランスフォーマーに加え
ミニカーブランドであるダイヤペットの新機軸・ダイヤロボを相手にするには
アニメは兎も角、玩具的には少々戦略的な弱さが目立ったシリーズに思えました。
2012年発売/定価:2980円
SIDE VIEW
全長:約18cm
主役メカであるライバードは架空の車ですが同作には実在の車も登場する関係もあってか
基本スタイルは現代的なラインに則ったものとなっている様です。
デザイン自体は高く評価しているのですが、玩具的には競合他社のアイテムを前に
このサイズにしてこの造りの甘さ&価格を考えると…
TOP & BOTTOM VIEW
ウィンドは塗装処理と少々残念ですが底部のスカスカ感を隠すには都合良し、か。
FRONT VIEW
ボディラインの造型は悪くないがやはりディティール不足が否めません。
ドアミラーくらいは再現して欲しかったところです。
ホイールと一体成型のタイヤは左右で同一部品となっているのでホイールのデザインが
左右で逆になってしまう辺り思慮が浅いというか志が低いというか…
と、思って番宣ポスターイラスト見たら…あれ?これで正解なのか?
REAR VIEW
フロントよりも平面度がやや高め。 個人的にはもう少し曲面主体で攻めて欲しかった。
リアタイヤに掛かる謎のブレードは無くても格好良さに影響は無いかな?
前後のエンブレムやウィンカーの塗装が有難く思えてきます。
ん、格好は良いんだよ。格好は。
超速変形開始!
画像の様に一体となっているボンネット〜リア迄をガバチョと取り外します。
本モデルの対象年齢は6歳以上という事で遊び易さを追求したのかもしれませんが
もしかして今時の6歳児をナメてんじゃないかと思ったり思わなかったり。
ロボモード完成
基本的には所謂‘ガワ'を背部に回して脚部を伸ばせば完成のお手軽変形。
こういった変形パターンは如何に背部のガワを格好良く見せるかがポイントになると
思うのですが…ライバードの場合はボンネット〜リアを取っ払ってる分、
格好良く纏まっていると言えるかな?
因みに全高は約19cm(頭頂高:約16cm)となっています。
更に纏まり良く
背中に回したガワは取外し可能。
ロボ時のスタイリングを重視した変形パターンだというのが分かりますね。
今時のロボ玩具に求められる関節可動度は…
上半身は及第点だと思うのですが問題は下半身。
腰のスカート部が可動しないのが災いして脚部の前後可動幅が申し訳程度となっています。
昔のロボット玩具ならば良いですが今時のデザインでこの可動幅はモデルのサイズ&
価格面からみてもキツイかな? 変形の都合で膝がヘンな方向に可動するので
そこでフォローを…という事にしましょうか。
つーか、いっそ腰部のデザイン自体を変えた方がよかったかも。
轟雷剣が付属
初めに外したボンネット〜リアは盾になるのですが説明書には無常な一文が。
それ以前にそもそも手首の穴に挿してもグラグラで保持出来ないんですけど…
両形態のスタイリングを追及
…した結果、その変形過程はシンプルなものに〜と言えば聞こえは良いかな?
個人的には折角格好良い車なのだから車としての造型を追及して欲しかったです。
ただ何ですかねぇ、本モデルに限らずシリーズ全体を通してバンダイのヤル気は
正直余り感じられませんでしたね。「ジャイロゼッター」はバンダイにとって
新しい可能性を秘めた作品だと思っていただけに何とも残念です。