RX-78 GP01-Fb GUNDAM
登場作品:機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー(1991)
MOBILE SUIT GUNDAM 0083 STARDUST MEMORY
全高:18.5m/本体重量:43.2t/全備重量:74t/出力:2045 kW/乗員:1名
(劇中設定より)
バンダイ製 プラトイ
DXモビルスーツ・イン・アクション
海外先行で展開され、その後に日本国内でも発売されたアクションフィギュアシリーズ
モビルスーツ・イン・アクション(以下MIA)は手頃さが受け入れられたのかモビル
アーマーや乗物類等も展開、その一環として画像の大型モデルが発売されました。
主にPVC製だったMIAですがDX化に際しては重量等を考慮したのかプラトイ化。
一部の部品は組立式となっており、画像の日本版は対象年齢15歳と表記されています。
デカさが魅力の本シリーズは他にもGP02、νガンダム、サザビーが発売されました。
2001年発売/定価:3980円(税別)
コア・ファイターU-Fb
重力下での運用が前提だったGP01のコア・ファイターUは大気圏内での飛行を考慮した
主翼を持つスタイルでしたが宇宙仕様のFbではこれを廃し、代わりにユニバーサル・
ブースト・ポッドを搭載。 Fb(フルバーニアン)に相応しい機影となりました。
モデルのスタイリングは良好で開閉するキャノピー内部には主人公コウ・ウラキの姿も。
左右に張り出すブースター・ポッドは基部で可動、後部にある4つの大きなバーニアも
可動するんですがこれらの可動部が少々緩めだったりするのが難点です。
コア・ブロックに変形、合体!
機首を2段階に折り畳み下部にあったビームサーベルを後方へ廻しつつ後部ユニットを
基部で上方へスライド。 ガンダム本体側にあるピンをコア・ファイター底部の穴に
差し込むんですが少々キツイので分離させる際は注意が必要となります。
ブースター・ポッドを左右に引き出せば2軸可動が可能になるので主エンジンを下げつつ
ブースター・ポッドを下方へ廻し後方へ反らします。 ビームサーベルを上方へ移動させ
上半身を接続、後部ユニットの基部に見えるスリットでロックする構造となっています。
FRONT & REAR VIEW
頭頂高:約25.5cm(約1/72スケール)
モデルは若干、頭小さめ脚デカめな気もしますが脚部に関してはこのサイズの重量を支え
なければならない関係もあってギリギリで調整した感じ? それを差し引いても全体的な
スタイリングやディティールに関しては玩具の範疇を超えて良好だと思います。
SIDE VIEW
天使の羽の様な印象を受ける背部のブースター・ポッド。
モデルも迫力のフォルムで魅せてくれます。
頭部・胸部
頭部の造型も良好で当然の様に俯きや左右旋回が可能です。
インテークを廃しコア・ファイターU-Fbのスラスターカバーとなった黄色い胸部に
開閉ギミックはありませんが代わりにコクピットカバーが開閉、この辺はポイント高し。
肩・腕部
腕部の横上げに関しては肩の形状もあって画像左の通り。
上腕はロール可で肘は二重関節と標準的なものになっています。 手首も可動しますが
指は可動せず、換えの手首が無い為に指の表情は画像な感じで固定されたものに。
脚部
腰のサイドアーマーの広い可動範囲に対して脚部の開き具合は画像左の様な感じ。
逆に前後アーマーの可動範囲は限られており、脚の前後の可動域を制限しちゃう格好に。
膝は二重関節ですが膝下の重量を支えられる強度は無く画像中の様に弛んでしまいます。
各関節は簡易クリック機構となっているんですが全っ然、対応出来てないんですね。
加えて脚部の付け根に関しては構造上、直ぐに抜けちゃったりも…個体差?
太腿はロール可能ですが先述した腰アーマーの件もあって表情付けは難しいかも?
本体重量を支える1ピース構造の足首は付け根で可動、足裏にはモールドもあります。
また膝と膝下の装甲を外せば内部フレームを楽しむ事も可能というサービスも。
脛側と足首側を繋ぐ関節部品はTバー状となっており脛側で前後に1軸可動、
足首側はボールジョイント可動なんですが形状的にその可動範囲は限られたものに。
この構造は本体重量を支えるには余りにも非力で、そのままでは自立するのも困難な状況
を引き起こしています。 これが本モデル最大の難点…否、欠点といってもよい箇所で
MIAのイージーな設計感覚をDXにも当て嵌めちゃった感じには正直、辟易します。
背面 各部スラスター
ブースター・ポッドは可動軸が増えた事でコア・ファイター時よりフレキシブルに可動。
また、脹脛下部のスラスターも展開可能となっています。
付属品その1・ビームライフル
ビームライフルはスコープ&フォアグリップの可動に加えエネルギーパックが取外し可。
赤く塗装されたスコープが可動するのは良いんですが左側(右手で持つ際の身体側)より
右側の方が可動域が大きい事に若干の疑問が…こういったものなんかな?
付属品その2・シールド
シールドは設定通りに伸縮可能、裏側にあるグリップは可倒式で前腕とのジョイント部は
旋回可能。 これにより装備方法にバリエーションを持たせる事が可能となっています。
また、グリップ下方にある2個のライフル対応エネルギーパックを取外す事も可能です。
装備してみる
ビームライフルは両手構えも決まって良い感じ! シールドも含めて画になりますね。
ただ、肘関節も御緩り気味でライフルの肩手持ちですら気を抜くとダラ〜ンなんて…
付属品その3・ビームサーベル
背中に装備しているビームサーベルの柄は基部がフレキシブルに可動するのも手伝って
抜刀モーションを再現する事が可能。 柄を外しクリア成型のアール掛かった刃を
付けて手に持たせれば装備完了、刃は2本分付属しており逆手持ちも可能です。
折り合いが付けられるかどうか
画像はパッケージ裏の写真で、よく見るとマーキングに違いが。
DX・MIA版GP01-Fbは見た目の良さとサイズから来る迫力が大きな魅力でギミック的
にも中々のものなんですが、可動部・関節部の設計には如何ともし難いものがあります。
ユーザーによる改造上等!それ故の3980円と割切る事が出来れば良モデルかなぁ…と。