RX-78-2 GUNDAM
登場作品:機動戦士 ガンダム(1979)
全高:18m/本体重量:43.4t/全備重量:60t/出力:65000馬力/乗員:1名
(劇中設定より)
バンダイ製 1/144 SUPER HCM Pro
1980年代に展開されたハイコンプリートモデル(HCM)が装いも新たにリブート。
「ハイコンプリートモデル・プログレッシブ」という名称でスケールも1/200となり
2004年より展開開始、その3年後に1/144の本モデルが発売されました。
名称に「スーパー」が付いた本モデルはその後にシャア&量産ザクも発売されました。
2009年10月発売のユニコーンガンダムが今のところ最後のアイテムになります。
(2018年現在)
2007年6月発売/定価:6800円(税別)
コア・ファイター
MS時のコクピットも構成するコア・ファイターはガンダムにとって正にコアで、
ガンダムの商品化時には付随して立体化される機会が多いメカと言えそう。
本モデルにも新時代造型の1/144コア・ファイターが完成品として付属します。
基本的なスタイリングの良さは元より底部に収納されたランディングギアが展開、
キャノピーも開閉可能と単体として見ても高い完成度を持ったモデルとなっています。
コア・ブロックに変形
本モデルは1/144スケールながらコア・ブロックに差し替え無しで変形可能。
劇中通りコクピットと主翼を収納して機首を180度回転後に尾翼を前方に
スライドしつつ本体内に収納すれば変形完了、A・Bパーツとの合体に備えます。
本モデルにはMS時の関節可動に寄与する非変形のコア・ブロックも付属。
画像上・右の右側がそれで、本体と尾部がボールジョイントで繋がっています。
それではBパーツから合体、画像下・左の左側が変形タイプで右側が非変形になります。
Aパーツ(上半身)の合体時には予めコクピットカバーを上げておくのですが
ここで問題発覚…Aパーツ内のクリアランスがキツくて変形タイプ・非変形タイプ問わず
1度嵌め込むと中々取り外し難くなるという結構深刻な症状が見られました。
本品は非変形タイプを収納したMS形態でパッケージングされています。 今回は
外す時に両脇腹に精密マイナスドライバーを当ててヨイショって感じで外しました。
初めは個体差かと思ったんですが色々聞いていると、どうやら仕様の様ですね。
FRONT,SIDE & REAR VIEW
全高:約12.5cm
全体のバランスや造型の方向性はその時代のトレンドに大きく左右されますが本モデルに
於いては全身に細かくプリントされたマーキング類も含めてこの方向性の到達点的な感じ。
完成品としては文句無い感じですが足首後方のデザイン&造型が一寸気になるかな?
頭部
首の可動は標準的なものですが頭部と襟のデザインの関係で少々制限を受けます。
…が、画像右の様にグレーの首部分を上部に持ち上げれば豊かな表情付けも可能に。
鶏冠のカメラはクリアとなっていますが眼もクリアパーツかな? 質感が良いですね。
肩・腕部
腕部の横上げに関しては肩アーマーの形状に則した感じですが肩ユニット自体が上方に
引き出し可能なので画像右の様に広範囲に肩を上げられます。 また多少ですが肩を前後
にスイングさせる事も可能、上腕ロールに二重関節の肘等々この辺は最早標準装備かな?
指は親指・人差し指・残り3本の指の3ピースで可動、手の平にある凸モールドは武器を
持つ際のジョイントになります。 手首自体もボールジョイントですがクリアランスは
キツめだったんで回転させる時に指が捥げない様に注意が必要かもしれません。
胴体
非変形の可動用コア・ブロックを用いれば左右の捻りに加えボールジョイント作用により
前後のスイングや左右の脇腹の伸ばしも可能となりますが基デザインの関係もあって
その範囲は限られたものに。 でもコア・ブロック込みの可動だとこんなもんかな、と。
脚部
脚の上げ角は画像左の位置までですが、その際に前垂れが取れ易し。
後ろの腰アーマーは後述する武器のマウントの関係もあって非可動となっています。
脚の付け根はボールジョイントで開脚度は画像右な感じに。
膝は二重関節で太腿にはRG(プラモ)に先駆けスライド装甲を装備。
足首の可動は標準的でソールは2ピース可動、足裏はダイキャスト製となっています。
各部メンテナンスハッチ、オープン!
うひゃぁ、かっちょええ! 1/144の完成品でもここまで出来るんですねぇ。
少々開け難いハッチもあり注意を必要としますが細かく塗装された内部メカは必見です。
旧HCMのマークUのコクピットカバーが開いた時も感心しましたが今やエライ事に…
付属品
本モデルには画像の様にお馴染みの武器が一通り付属。
バズーカ2丁にハンマー2種、スーパーナパームまで付属するのが嬉しいところです。
2つのハンマーの間にある小さな部品はライフルを腰にマウントする時に使用するもので
シールドの下にあるのは同じく腰にジョイントする追加のウェポンラック。
更に本体と武器一式をディスプレイ可能な洒落たデザインのスタンドも付属。
ディスプレイの際、ビームサーベルの刃はスタンド裏面に嵌め込みます。
ビームライフル&シールド
ライフルはスコープ、フォアグリップ、本体カバーが可動。
シールド裏面にあるジョイント部品は取り付け位置が3ヶ所あり付け換え可能です。
また、シールド裏面にライフルをマウントする事も可能となっています。
で、ライフル&シールドを装備させてみる。 おォ…画になるなぁ!
手の平にある凸と武器側の凹モールドでしっかりとグリップ出来るのも良い感じッス。
ランドセルのハッチを開き、更にバーニア間にある小さなハッチを開けると内部には
ジョイント穴が。 シールド裏のジョイント部品を変形させれば取付け可能となります。
因みにバーニアは金属製で、左右個別に1軸可動します。
お尻のカバーを開けばそこにはウェポンラックが。
先述した小さなオプション部品を介せばライフルをマウントさせる事が可能となり
シールドと合わせれば手ぶらモードに。 尚、シールドの傾きはお好みって事で。
良く動くだけあって両手での構えもバッチリ、スコープがクリアなのも質感良しですが
画像右で抱えているスーパーナパームはギミックが無いのでアクセサリー止まり…残念。
ハイパーバズーカ
2丁のバズーカはジョイントの関係で右手用と左手用になっておりグリップが可動。
腰のウェポンラックにはオプション部品を介さずそのままマウントさせる事が可能です。
ガンプラ第一世代としてはバズーカの担ぎポーズをいとも簡単に決めてみせる
最近のモデルを弄る度に感慨深かったり…トシですねぇ(笑)
な、訳で2丁バズーカにライフル&シールドを装備させてみる。
やりたい事が出来るってのは良いッスね〜。
ビームサーベル
ランドセルに装備された柄を抜きクリアピンクの刃を付ければビームサーベルに。
腕部の広い可動範囲が忠実にモーションを再現してくれますが手首の可動構造に新しい
ものは無いので刃を腕の延長線上にするのは不可に…そろそろ新構造の手首が欲しいゾ!
ビームサーベルも手の平のジョイントに対応しているのでガッチリとグリップします。
サーベルの刃は2本分付属するので二刀流も可能、逆手で持つ事も出来ます。
そう言えば第1話で使ったサーベルって左側だったんスよね、一寸意外。
ビームジャベリン
戦闘描写に変化を与える武器その1・ビームジャベリン。
サーベル同様に刃はクリア仕様、取外し可能なんでガス欠状態も再現出来ます。
ガンダムハンマー&ハイパーハンマー
戦闘描写に変化を与える武器その2&3・ガンダムハンマー&ハイパーハンマー。
チェーン部がちゃんと鎖になっているんで実際に手に取った方が遊び甲斐があるかも。
腰のウェポンラックにセット可能なオプション部品の追加ラックにはハンマーを掛ける
ポイントも設けられていますが、戦闘中にこれを取り出すのは大変そう?
追加ラックにはバズーカを2本同時にマウントさせる事も可能。
折角なんで全部装備してみる。 あ、スーパーナパームの居場所が…
本モデルの3年前&3年後モデルとパチリ
画像左は本モデルの基となるシリーズHCM Proの第1弾モデルで2004年発売、スケール
は1/200。 旧HCMからスケールダウンしつつも新時代の技術で脅威のポテンシャルを
見せます。 限定版やエヴァ等、横の広がりも見せつつ2009年まで展開されていました。
画像右は2010年7月発売のプラモ・RG(リアルグレード)ガンダム。
同じリアルを標榜した1/144モデルですが体形はアニメを少し意識した感じかな?
コア・ファイターのサイズ差を見るとリアルモデルって何だろうって感じたりッス(笑)
初代ガンダムは選り取り見取り!
思えばバンダイ製・初代ガンダムの完成品モデルってば1994年のマイクロガンダム辺りが
最初だったのかな? その後1999年にMIAと可動戦士、HCM Proを経て2010年には
ROBOT魂、2016年に同ver A.N.I.M.E.…で、食玩等を合わせれば更に選り取り見取りに!
個人的にはアニメ寄りなスタイルが好みだけどS-HCM Pro版は別格、アレンジ物なれど
1/144の完成品モデルに投じた技術の到達点を味わえるだけでもマストアイテムです!
何しろ3年後に出たRGは破損&ポロリが激しくて遊ぶ派には辛いんスよねぇ(笑)