(ギラン円盤&電子星獣ドル)
登場作品:宇宙刑事ギャバン(1982)
全長(直径):220m/全高:90m/重量:2000t
(ギラン円盤部の劇中設定より)
ポピー製 DX超合金
それまでとは異なる新しい単体系ヒーローのスタイルを確立した「ギャバン」。
登場する大型メカも宇宙船の一部が分離して非人間型のロボットになるという新機軸。
DX超合金は意欲的且つ魅力的なこのメカを高レベルで再現しています。
因みにパッケージは白枠のものも存在、画像の銀枠が1期だそうです。
1982年発売/定価:3800円
SIDE VIEW
全長:約13.6cm(約1/1618スケール)
箱型のユニットを懸架した巨大円盤という大変ユニークなスタイルのドルギラン。
曲面主体のギランと平面主体のドルが奇妙な調和を醸し出しています。
モデルの造型も玩具の中にリアル味が程好く融合したポピー絶頂期レベルのものですが
後述する変形の都合によるドル前部に突き出た尾の先端が唯一の残念ポイントに。
TOP & BOTTOM VIEW
まんまギラン上部となるドルギラン上部。
左右非対称に細かなモールド、メッキにクリアパーツとデザイン的にも
モデルの造形的にも見る者を飽きさせないこの情報量の多さには感心至極。
ドルギラン底部となるドル底部には玩具らしく車輪を装備、転がし走行が可能です。
ギラン底部とドルのボディに使用されたダイキャストが見た目以上の重量感を好演出。
この時期の超合金はまだまだ合金分が元気ですね。
FRONT & REAR VIEW
ギラン左舷側にある戦闘ユニットはまるで高層ビルの集合体の様。
左右対称のドルとの対比が面白いですね。 ドッキング部の構造的クリアランスが
大目に採ってあるので、ドル(或いはギラン)が少々グラつくのが玉に瑕。
それまで思っていた格好良さとは別次元の格好良さを提示してくれたドルギラン。
何処から見ても画になるそのデザインをモデルでも安心のクォリティで再現しています。
ノボにとっては手にして遊ぶ以前に眺めているだけでも楽しいッスわ〜!
ふむ、色々角度を変えて写してみましたが…
(ギランの)円盤型故の平均的アウトラインが影響してか、
その格好良さは何処から見ても割と平均的なものだったりしますね。
何処から見てもそれなりに画になるってのは何気に凄い事だと思うんですが
反面、ベストショットが見つからない事に少々残念な感も…一寸贅沢かな?
クールさとケレン味が高度に融合したドルギラン、いやぁ〜お見事!カッコイイっすよ!
ACTION
ギラン前部にあるハッチをスライドするとそこには搭載メカの格納庫が。 格納庫には
サイバリアンとギャビオンの2台を格納する事が可能で、格納庫上部に装備された
カタパルトで射出可能となっています。 脇のボタンがクリアレッドなのが一寸お洒落!
付属のサイバリアン&ギャビオン
サイズはサイバリアンで約1.4cm、ギャビオンが約1.25cmで
赤・黄、各2個ずつ計4個付属します。
円盤型ミサイル装填!
ドルギランに付属するミサイルは円盤型で、赤と黄色の合計12発付属。
画像にあるギラン左舷上部のカバーを開けてミサイルをセットすれば戦闘準備完了。
ミサイル連続発射!
左舷後部にある発射レバー(画像左・赤丸部)を後部に引いて放せば前部のスリットから
ミサイル発射! 先述の弾倉に装填した分だけ連続発射が可能となります。
目標を補足せよ!
ギラン円盤上部は360度回転可能なのでミサイルの発射方向を変えられます。
この辺のギミックを見るに玩具として本当に良く考えられているなぁ…と。
但し任意の角度でロックは出来ないので知らない間にクル〜ンと回っちゃう事も。
ドル分離!
ギラン上部中央の赤丸部を押すとロックが外れ下部のドルが分離可能に。
ご存知の様にドルはこの後ドラゴン型になるんですが、変形前は鳥っぽくも感じたり。
この辺りにもデザイン的な面白さが盛り込まれているんですね。
ギラン円盤底部
ドルで隠れていたギラン底部。 こちらもセンスの良いモールドが施されています。
収納されていた4個の車輪を引き出せばギラン単体でも転がし走行が可能に。
変形開始!
ボディを左右に開いて内部に収納されている首と尾を出すというシンプル変形。
惜しむらくは合体形態時に尾の先が収納し切れなかった点ですね。
これはもう黙って目を瞑るが吉です。
電子星獣ドル!
全長:300m/重量:2000t(劇中設定より)
それまで等身大特撮ヒーローに登場する巨大ロボってば人型が相場だっただけに新鮮味は
抜群のドル。 劇中では着ぐるみも登場しましたが基本はプロップによる操演でした。
ドラゴン型のロボの中では今でもドルが1番カッコイイかな?
ご注意あれ!
本モデルは発売から30年以上(これを記しているのは2016年)経っている訳ですが…
現在、古玩具市場で見掛けるものには髭が折れているものが多く見られるんですよね。
これは子供が摘んでいる内にねじ切ったというよりも変形構造に依るものと思われます。
変形時にボディ内部にある2本のフレーム間を頭部が行き来するのですが、フレームの
幅と髭の幅が合っていないので髭が引っ掛かるんですよね。 髭の素材は柔らかめですが
気温・湿度・変形疲労・経年劣化等でやがてポキッと逝ってしまうのではないかと。
SIDE VIEW
全長:最長で約23cm(約1/1300スケール) ギランとスケールが違うのはご愛嬌。
西洋のドラゴンに東洋の龍を上手い具合に融合させた様なスタイルのドル。
ギャバンに呼応した様なギラン円盤のシルバーに対して基本カラーをブルーとした事で
よりドルギランのクール感が強調されている感じがします。
TOP & BOTTOM VIEW
モデルの頭部の髭は変形の都合もあってか控え目な造型となっているのがチョイ残念。
首と尾はPVC製なので変形や経年変化等で赤と黄の塗装が剥がれてくるのも難点です。
目立つ上部に対して底部の造型&塗装は少々省略気味。 ここは力の抜き処でしょうね。
首と尾にある赤黄の塗装は本来底部にもあるんですがここも省略されています。
FRONT & REAR VIEW
ボディの断面は六角形だという事が良く判る前・後部。
直線&平面を多用した、この時期流行りの無機質なクール感を用いて
有機的なものを表現したスタイルは当時にして中々に挑戦的。
ドルの格好良さの大部分はボディデザインの完成度に依る処が大きいかな。
モデルは前後の脚部が各3ヶ所で可動しますが余り大きな表情は付けられません。
造形的に少々気になったのは前後の脚の基部で、ビス穴が左側にあるんですよね。
上の画像にある様に右側の基部には見栄えの良いモールドが施されています。
通常のパターンでいくと逆なんですけど何か思うところがあったんでしょうか?
ドルファイヤー!
脚部の関節可動以外にも口が開閉可能。
変形の都合もあって首の関節は2重で可動します。
劇中では鼻先に立つギャバンの姿が見られますが、それを見るに設定全長:300mってのは
220mのギラン共々、少々デカ過ぎかな? まぁ適当設定は現代でもよくありますが(笑)
これが精一杯…
目一杯エビ反りさせてこの程度。 脚部の可動も申し訳程度ですが変形等、
諸々な事情を考慮するとむしろ良く動くと受け止めた方が○かと思います。
ドルは単体でも超合金化されており、こちらは割とフレキシブルに動く首や
ミサイル発射ギミック等、変形以外の遊びが充実しています。 髭も長いし。
バンプレスト製 プライズ
宇宙刑事アクションフィギュアコレクション
海外キャラのブリスターパック入りアクションフィギュアが日本でも注目されていた
この時期に登場した1品で、70年代東映キャラ系やタツノコ系など結構なシリーズが
展開。 楽しい企画だっただけに、プライズという性質が個人的に少々残念でした。
1999年リリース/非売品
FRONT & REAR VIEW
全長:約5.6cm
ディティール等は省略されていますが、返って玩具っぽさがあって良い感じ!
要所に使用されたメッキもまた玩具ポイントを高めています。
並べると‘可愛いおもちゃ感'を発揮!
このシリーズは‘アクションフィギュア'なだけにラインナップはキャラクターが
メインなので、メカであるドルギランがラインナップされたのは嬉しかったですね。
確か大鉄人17等を除けばメカはこれだけだった様な?
モチロン分離可能
人型アイテムと違って手足の可動が無い分、分離が可能に!
ドルは基本PVC製で合体はドルの弾力に頼ったものとなっています。
組み換えでドルに!
全長:約10cm
前後のパーツを外して付属の首&尾を付ければドルの完成。
固定造形故に躍動感のある造型になっていますね。
その後、東映メカのトレーディングフィギュアでも商品化されたドルギランでしたが
個人的にはやはり超合金魂で欲しいんですよね…悪くは無いと思うんだけどなぁ。
超合金魂、待ってます!
電子聖獣っぽい感じでパチリ。
DX超合金と同時期に発売されていたプラトイのドルギランが確かこんなスタイル。
ドルはドラゴン形態で固定ですがギランと分離可能でプルバック走行も可能でした。
メタルヒーローの大型母艦はギャバン以降も続くんですが、続く「シャリバン」の
グランドバースで早くも人型に回帰しちゃって何とも残念。 日本の特撮メカでは
間違いなく傑作の部類だと思うんだけど…自分の評価が過大なのかなぁ?