登場作品:ガメラ対大魔獣ジャイガー
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会は日本が成しえた高度経済成長の
総決算的なビッグイベントで日本中を熱狂させました。
同年公開された「ガメラ対大魔獣ジャイガー」はこの万博会場を舞台に繰り広げられる
子供の為のもう一つの万博イベントとして全国のスクリーンに登場しました。
イカスぞ ガメラ!
「子供の味方、ガメラ」なんであります。
同じ怪獣映画としてどうしてもゴジラと比較され、一般的な人気度はゴジラ>ガメラとなりますが
「ガメラ対大魔獣ジャイガー」を観てみると、なかなかどうして当時のゴジラに負けない怪獣映画と
しての完成度を誇っているじゃありませんか。
「子供が主役」と割り切って作られた本作にはヘンな理屈もヘンな配慮もありません。
あるのは「夢」だけ。こういったものに必要なのも「夢」だけだと思います。
時代に合わせた夢の表現が出来なくなった頃に怪獣は去っていったのではないでしょうか。
♪こんにちは〜 こんにちは〜♪
主人公、弘くんの父親は大阪にある町工場の技術者。(大村 箟)
間もなく開催される万博の会場内にある遊園地‘エキスポランド’内のアトラクションの一つとして
小型潜水艇の製作を依頼され、これを造ります。
劇中では弘くんと弘くんの外国の友人トミーくんがガメラのピンチを救う為にこの潜水艇に乗って
ガメラの体内へ突入、ガメラ内部で孵化したジャイガーの幼獣の脅威からガメラを救います。
使用された原寸大のセットに乗る弘&トミーくんが何とも羨ましくて仕方ありません(笑)
そのデザインは遊園地のアトラク用という事でカッコ良さよりもどちらかと言うと可愛らしさを強調。
性能も安全上1m以上は潜れないという事だそうです。
イワクラ製 特撮大百科EX
の、パッケージに貼られているラベルで
殆どの情報がここにある。
食玩で展開されたシリーズの特別版。
¥3360
左舷
全長約6.5cm
アトラク用とはいえ小さな町工場で 大村 箟 に建造される(笑)
劇中では「EXPO ’70」の文字の前に万博のマークが入っているのだが
商品では残念ながら割愛されている…。
小さいながらも透明部品を効果的に使用している処は高評価だ。
上部および底部
生物的イメージの上部。
操縦室の直上にあるのが搭乗用ハッチです。
前部および後部
内部のスクリュー等、大変良く再現されているのだが
操縦室横にある探照灯等の細かい部分がスグに壊れてしまいそう。
商品全容
「ガメラの体内にてジャイガーU世に襲われる」の図。
劇中と比べるとジャイガーが若干大きいかな?
持ち込んだトランシーバーが発するノイズ(低周波)に弱い事を
突き止めた弘くんはジャイガーが放った粘着液を利用してトランシーバーを
ジャイガーの頭部にくっつける。これによってジャイガーU世は死亡。
製品はトランシーバーを頭に付けたタイプのジャイガーU世もセットされている。
製品パッケージ。
10.5×21×8.5cmと中身の割りに結構大きい。