フグレッター

 

 

 

 

 

 

登場作品:ヤッターマン

 

 

 

 

 

 

1977年に始まったタイムボカンシリーズ第2弾の「ヤッターマン」は

早くもシリーズの頂点を極める大傑作となりました。

その大きな魅力のひとつにヤッターワンを始めとするメインメカから毎週毎週繰り出される

「ビックリドッキリメカ(通称ゾロメカ)」の存在があります。

その幾つかは単独で商品化されるほどの人気ぶりでした。

 

 

そのデザイン

 

*  今週のォ〜 ビックリドッキリメカ、発進!

毎週の様に聞く事の出来るこんな決めセリフの後、

ヤッターメカの口の中から小型のメカがゾロゾロと大量に出て来てドロンボーメカを攻撃します。

ピンチに陥いるとガンちゃん(ヤッターマン1号)は「メカのもと」と呼ばれるアイテムを取り出し

ヤッターメカに与えます。その後先述の決めセリフがあり、クライマックスへと突入していきます。

当初はゾロメカが登場するとドロンボー達(のメカ)は成す術が無く、大量のゾロメカに群がられ

少しずつ穴を開けられ、切り取られ、ジワジワと破壊されていく様は見方を変えるとチョットした

ホラーです(笑)「戦いは数で勝負!」とはよく言われますが、実際物量で勝負した正義の味方って

あんまりいないのでは?

後半はドロンボー達もゾロメカを繰り出しこれに対抗。

ゾロメカ同士の団体戦がコミカルに展開し、挙句の果てにはゾロメカ同士で小芝居まで始まる始末!

スタッフの悪ノリも絶好調でとにかく毎週楽しかったです。

 

 

*  フグレッター

さて、フグレッターなのですが…

ちょいと調べた処、ここで紹介するフグレッターは作中には登場しない商品用オリジナルデザインの様です。

フグレッターは登場しませんが第32話「南極点のドクロだコロン」にヤッターアンコウからフグ型のゾロ

メカ(通称フグメカ)が登場してドロンボーのクジラ型メカを倒しています。

この時のフグメカを元にフグレッターをデザインしたのかもしれませんね。自立型のメカなのに潜望鏡が

あったりでなかなかユーモラスな部分もあるフグレッターですが、フグメカと比べるとフグレッターの方が

カッコよく見えます。

 

 

 

…で、玩具

 

 

 解説せねば成るまい!

ゾロメカの一部は合金玩具になったりもしましたが、フグレッターに関しては

ここで紹介するプラモデルのみの様です。

 

画像左は放映当時にシーホースから発売された初版で

画像右が後年フジサキから「保存版」と銘打たれ復刻されたもの。

どちらもゼンマイ動力で地上走行が可能です。

 

定価はシーホース版が¥400、フジサキ版が¥500となっています。

 

 

 これが中身だよん。

初版であるシーホース版はナゼか青白の2色成型でイメージが違うのですが

もしかしたら赤白のバージョンもあったかもしれません。

 

基本的には全く同じ物ですが、初版に付属のシールが復刻版ではデカールとなっています。

 

 

 脳内で組み立ててみよう!

昔のキットでたまにあるのがゼンマイの動力で回転させる車輪が

この図の様にプラの部品に幅広の輪ゴムをかけるタイプのもの。

自動車のキットに付いている様な普通のゴムタイヤの方が断然好きなのですが

コストを抑える為でしょうか、キットの価格が安くなる程ギミック等でゴムが多用されています。

 

3でミサイル発射ギミックを仕込みますが、発射スイッチである目玉の軸部分とのジョイントに

やはり輪ゴムが使用されています。

ゴムは劣化するのが案外早いので、いつか中で切れてしまいミサイル発射が不可能に…

本体も上下で接着してしまうのでメンテも不可です。

当時の設計者は作った後何年も遊ぶなんて事は考えていませんから仕方ないですね。

 

 

 さあ、出来上がりだよん!

5で外側の部品を取り付けて6でシール(デカール)を貼り完成!

ギミックは上の説明の通りです。

 

さて、ここで一つ疑問が…

トップ等にある箱絵を見て下さい。両舷にあるエンジンの付き方が上下逆なんですね(笑)

バランスを取る為に敢えて逆にしたのかもしれませんね。

復刻版でも訂正はされていません。

 

 

プラモでは他にワニ、カバ、アリ等が商品化され

これらは作中でも何度か繰り返し登場しました。

タカトクから発売された合金玩具では

ヤッターペリカンのゾロメカまでもが商品化。

玩具をみると当時の盛り上がりが伺えますね。

 

 

 

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