オーシャンストーム

&シーシャーク他

登場作品:FIRESTORM ファイアーストーム

 

 

サンダーバードでお馴染みのG・アンダーソンの原作による日本製アニメ

「ファイアーストーム」は侵略者から地球を守るG・アンダーソンらしさを

持った古風な王道ストーリーですがメカの作画にCGを用いる等、

2003年に相応しい映像表現も見られる作品でした。

 

 

 

 

そのデザイン

 

*  出撃!ストームフォース9!

防衛組織ストームフォース9番目のチーム「ストームフォース9(以下SF9)」。

巨大な双胴潜水艦‘オーシャンストーム’はSF9の移動基地で、上部甲板には

主力戦闘機‘サンダーボルト’や戦闘車両‘コンバットクルーザー’等を搭載し、

現場での移動司令部ともなる輸送機‘トルネード’を配置。指令が下ると

オーシャンストームは海面を突き破る様に急浮上しトルネードを発進させます。

 

シーシャークはオーシャンストームの艦首両舷に2機格納されている小型潜航艇。

サイズに似合わぬハイパワーな推進機を装備しており水中に限らず水上に於いても

高速移動を可能とし、劇中では海面大ジャンプも見せてくれるほど。

機動力を生かし、2機による立体的な作戦も可能なSF9海の主力だ。

 

SF9の5種類のメカのカラーは、ほぼシルバー1色と単調でデザインの方も

地味目なので商品的に見るとパンチ力に欠いているのですが劇中での

‘見せ方’は悪くないので勿体無い気がします。

 

 

*  温故知新?ファイアーストーム

ストームフォースが戦うのはカルロ・モレーリ率いる犯罪組織ブラックオーキッド。

しかしその実態は地球侵略を企む宇宙生命体だった…!

G・アンダーソンの自伝にも後にファイアーストームとなる作品の事について触れ

られていたので期待していたのですが放映された本編はキャプテンスカーレットの

世界を拡大した様な感じというか意地悪な言い方をすれば「古い」んであります。

 

制作は日本なのですが海外展開を考慮したのかキャラクターのデザインにクセが

あったり、チーム主体のストーリーがメインなのか主人公がハッキリとせず

(一応「ナギサ」と言う日本人女性が主人公っぽいのですが)物語にもうひとつ

のめり込めなかったり、主人公達のフランクな会話ぶりが7080年代なノリ

だったりと、とにかく古さが目立つ作品です。それが悪い訳ではないのですが

この線で行くのならもう少しキャラの造形に個性を出すか今風にするかしないと

全26話に付き合うのはキツイんじゃないかなぁ、と。

 

反面、CGによるメカの描写についてはバンクも多いのですが

これが中々に魅力的な出来となっており思わず見入ってしまいます。作品を

構成する個々のパーツをもっと練り込めていたら良い作品になったのでは?

 

 

 

 

…で、玩具

 

ユージン製 カプセルトイ

商品化に恵まれなかった本作でしたが辛うじてガチャガチャになっていました。

メインどころの全5種ですが200円のガチャにしてはどれも小さなサイズで

若干の不満もあったり。造形は小気味良くて気に入っているんですが…。

 

2003年発売/定価200円

 

 

左舷

全長:約5.4cm

 

巨大感を演出する様にゆったりとした艦影を持ったオーシャンストーム。

上甲板はトルネードのカタパルトとなっている為、艦橋は最後部にレイアウト。

小さなモデルですが造形は良好です。

 

 

上部および底部

上部を見ると艦橋が左舷に設置されているのが判ります。

少々煩さ気味なモールドが商品価値を高めるのに一役買っています。

底部の穴は付属するディスプレイスタンド用のもの。

ボールジョイント状なので飾る角度が変える事が可能。

 

 

前部および後部

昨今のアニメ潜水艦にありがちな宇宙船の様なシルエット。

しかしながらこのオーシャンストーム、結構カッコイイのでわ!?

ファイアーストームの中で1番好きなメカです。

 

 

トルネード発進!

上甲板にある輸送機‘トルネード’は着脱可能!

シンプルながら嬉しいギミックです。

 

 

シーシャーク発進!

オーシャンストームの艦首両舷、安定翼の根元付近にある格納庫から発進!

画像はオーシャンストームと共にラインナップされたシーシャーク。

画像右の様にオプションパーツを使用すれば水上航行仕様にする事も可能です。

 

 

左舷

全長:約5.1cm

 

コクピットはオーシャンストームに倣ってか後方上部に配置と独特なものに。

奇をてらった感を与えつつもやはり何処か大人し目な印象のデザイン。

 

 

上部および底部

船尾より幅のある船首上部には3連装の砲塔を装備。

左右に外付けされているの推進器が良いアクセントになっています。

 

 

前部および後部

コクピット部の左右や左右の推進器にある翼はオーシャンストーム同様の前進翼。

後部を見ると本体にも推進器が装備されているのが判ります。

 

 

水上航行モード

付属のオプションパーツにより水上航行形態に出来ます。

水上航行時は水中翼船の様に船体は水面から浮く感じになります。

 

 

折角なので他のラインナップも紹介!

トルネード

全長:約4.7cm

 

通常はオーシャンストーム上部甲板に待機しているSF9の実動部隊が使用する

移動司令部。後述の主力戦闘機サンダーボルトや戦闘車両コンバットクルーザーを

隊員と共に現場まで運搬する。画像右の様に機首がスライドアップして

2機のサンダーボルトを飛行しながら空中発進させる事が可能で本モデルでも

この劇中でお馴染みの機首スライドギミックが再現されています。

 

◆空想科学航空宇宙博物館でも展示しています◆

 

 

サンダーボルト

全長:約4.8cm

 

トルネード内に2機格納されているSF9の最新鋭主力戦闘機。

巨大な推進力を持つ4発のエンジンと機体中央のファンで驚異的な機動力を発揮する。

モデルはクリア成型を生かしてコクピットのキャノピーを演出。

四角いノズルはボールジョイントで接合されており可動すると書かれていますが

接合がキツくて思うように可動させる事が出来ません。劇中ではこの4つのノズルが

うにょうにょ動くのが印象的なだけに一寸残念。

 

◆空想科学航空宇宙博物館でも展示しています◆

 

 

コンバットクルーザー

全長:約4.9cm

 

同じくトルネードにて運搬されるSF9の戦闘車両でモデルは

左右のガルウィングドアが開閉&転がし走行が可能。

サンダーボルト同様、クリア成型を生かしたキャノピーの表現が好印象です。

 

 

ユージン製モデルは全て基本的に光沢のあるシルバーで塗装されていますが

劇中ではもう少しクロムっぽいというかグレーっぽい感じなので

少々イメージが異なるのですが、これはこれでカッコ良いかな?

 

◆空想科学自動車&バイク博物館でも展示しています◆

 

 

 

 

突然放映され然程話題にならず消えていった

感のある「ファイアーストーム」ですが、

アンダーソンファンには懐かしさに浸れる

作品でした。奇しくも同じ2003年4月6日

にリメイクアニメ「ASTRO BOY鉄腕アトム」

が放映開始。色んな意味で振り返る時期が

来ているのかもしれませんね。

 

メカは悪くないんだよ、メカは…

 

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