エクスプロアー号

 

登場作品:キングコングの逆襲

 

「キングコング対ゴジラ」から5年、東宝にキングコングが帰ってきました。

宿敵メカニコングと東京タワーを舞台に繰り広げたクライマックスは迫力満点!

オリジナルの「キングコング」に東宝テイストを加えた秀作となっています。

東宝創立35周年記念作品 1967年7月22日公開

 

 

 

 

そのデザイン

 

*  キングコングの逆襲

カール・ネルソン司令官(ローズ・リーズン)に

看護婦のスーザン・ワトソン(リンダ・ミラー)、それに野村次郎 三佐(宝田 明)

の3人を乗せた国連の潜水艦エクスプロアー号は突如崩れた海底の岩石にぶつかり小破損、

浮上して修理する事に。目の前には兼ねてから話題に挙がっていた身長20mにも及ぶ

巨大生物‘コング’が棲むと言われる「モンド島」が…。

修理の間3人は調査(好奇心?)の為に上陸、‘コング’と出会う事に。

 

前回東宝映画にキングコングが出演した時は‘怪獣王ゴジラ’と対戦させましたが

今回はドクター・フー(天本英世)という明確な悪役を置き「倒されるべく」登場する

対戦相手、メカ怪獣‘メカニコング’と闘う事になります。

 

オリジナルのキングコングの敵は‘人間’でしたがドクター・フーの存在で

日本人(の子供)が喜びそうな勧善懲悪っぽさを演出しています。

東京タワーでの最終決戦はオリジナルへの東宝なりのオマージュかな?

相変わらず金髪美女が好きだし。

 

*  国連所有の‘調査艇’

エクスプロアー号の当初の任務は海底油田の調査でした。

当然それに見合った装備が施されているハズなのですが残念ながら

序盤でコングと遭遇、それどころではなくなってしまいました。

 

レーザーやミサイルでバンバン闘うといった潜水艦ではないので

その外観には戦闘的な派手さはありませんが、各所に見られる装備に

活躍はせずとも機能的な魅力を感じます。

 

商品化が前提であればこういったデザインには出来なかったと思いますが

当時は余りそういった事を考えなくても良かった時代なので

このエクスプロアー号の様に「良いデザイン」が生まれ易かったんだと思います。

 

 

…で、玩具

 

海洋堂製 ガレージキット

ガレージキットは扱わないつもりでしたが、今回縁あって展示の運びとなりました。

海洋堂のガレージキットには他にも「海底軍艦」に登場したムウ帝国の

石棺型潜水艦などがあり当館としても大変魅力的なのですが…。

 

キャスト製でスケールは1/450 定価¥3150

 

左舷

全長約12.5cm

艦首から艦尾まで中々に特徴的な艦影をしていますが劇中に於いては

後述の上陸艇を出し入れするくらいしかアクションしないのがチョット残念。

セイル後方のレーダーらしき物や底部の潜水球らしき物など興味は尽きません。

やはり特徴的な部位は劇中に反映させて欲しかったですね〜。

 

劇中ではセイル部のみ原寸大のセットが造られました。

またコングとの絡み用にか、かなり大型の全体モデルも造られ効果的に登場します。

 

モデル製作はマッドアングラーに引き続いて登場の‘必殺!やりかけ人’氏。

 

上部および底部

上部後方にある四角いモールドは格納庫のハッチで、

上陸艇を出し入れする際には前方にスライドして開口します。

セイル部直下にある潜水球は底部の見所なのですが劇中では使用されず…残念。

 

前部および後部

ボディラインから大きく飛び出しているソナー部?も特徴の一つ。

後部にある2機の推進器の間は非常に上下厚が薄い。

格納庫までが本体部で、そこから先は全体が安定翼みたいなものだろうか。

 

底部の潜水球と推進器付近

立体感があってイイ感じの潜水球。

今回スクリューはタカラトミー製「世界の艦船」の物より流用しました。

いつ頃のキットか判りませんが全体的に良く再現されていると思います。

 

付属の上陸艇!

全長約1.1cm…ちっちゃ過ぎ!

所謂ホバークラフトで劇中では原寸大のセットも登場、

モンド島上陸シーン等で活躍します

 

画像の上陸艇は未塗装の状態です。

実物はカラフルなのですが小さ過ぎて…(汗)

 

 

 

 

ガレキの魅力に「マスプロ商品では出ない物を」

というのがあります。最近ではマスプロ商品も

ガレキ化している様なフシがありますが、

エクスプロアー号の出番はまだまだみたいです。

値段とユーザーの工作技術がネックですが、

ガレキの存在意義が失われる事は無いでしょう。

 

木製の台座も付属します。

 

入り口へ戻る  ロビーへ戻る

 

 

inserted by FC2 system