ビルバイン

BILLBINE

登場作品:聖戦士 ダンバイン(1983

 

全高:8.8メット/乾重量:8.6フルトン/オーラ係数:0.99/必要オーラ力:14オーラ

(劇中設定による)

 

 

 

 

創通エージェンシー製? 1/46スケール

SFファンタジーフィギュア(海外版)

 

スポンサーであるクローバーの倒産に伴い番組後半の主役メカであるビルバインの

発売が危ぶまれたものの金型自体は出来上がっていた様で、トミーが死に水を取る事に。

パッケージ、タイトルを含め亡きクローバーの残り香を味わえる商品となっています。

 

企画・製造は本作の代理店でもある創通エージェンシーでトミーは発売元だったんですが

ここで展示している海外版ではトミーの表記は無く、パッケージ表側の右下にあった

STマークもありません。 また、成型色も国内(トミー)版とは異なります。

 

 

パッケージこそ日本語ですがインストはワープロで適当に作った様な英文仕様。

日本国内でも結構出回っており90年代末期までバッタ屋等でよく見かけました。

国内版から暫らく経って生産されたと思うんですが…その辺の経緯に興味は尽きません。

 

つーか、そもそも本当に創通がこの海外版を製造したかどうか何とも怪しいッスねぇ。

トミーが国内版を販売した後で金型がどっかの業者に流れて作った非正規品っぽい気も…

 

?年発売/定価:2500

(トミーによる国内版は1980円)

 

 

 

 

FRONT,SIDE & REAR VIEW

頭頂高:約16.5cm

 

「ダンバイン」に登場するオーラバトラーの中でも単体で変形可能なビルバインは

異質な存在。 スポンサーサイドの意向がチラついたデザインかもしれませんが

個人的には新主役メカとして大いにお気に入りのデザインだったりします。

 

モデルの造型は当時の玩具レベルなんで作品のメインターゲットである当時の中高生、

そして現在のマニアには噴飯物かもしれませんがオーラバトラーと子供向け玩具との

相性の悪さを思えば寧ろ良く出来た方なのでは?…と思えたり。

 

 

んー、見る角度によってはそこそこイケるか? 画像右はパッケージ裏の写真なんですが

中身とカラーリングが全然違うんスよねぇ…ただ国内版とも異なるんで試作品なのかも?

クローバー倒産時に起きた混乱の表れかもしれませんね。

 

海外版のカラーリングって初めは好きになれなかったんですが、見慣れてくると

胸の黄色さえ何とかすれば案外悪くないんじゃないかと思える様になったりです。

 

 

 

 

頭部・腕部

 

80年代の玩具って事を考えれば頭部の造型は中々のものかな?

首はビスで固定されているんですが左右くらい可動させて欲しかったところです。

 

腕部は肩と肘で1軸可動。 銀メッキされた前腕は回転可能なんですが、

肘関節は1軸なので残念ながら前腕をボディ側に曲げる事は出来ません。 

手首は前腕と関係なく回転可能で左右計4本のクローは1本ずつ可動します。

 

 

 

 

脚部

 

脚部は付け根で1軸可動、前後の可動域は画像左の通り。

膝も可動するんですが変形の都合によるものなんで画像右の様に若干おかしな感じに。

同じく変形の都合で足首を閉じる事も可能となっていますがそれは後述。

 

画像中にある様に太腿側の膝関節にはクリック機構が内蔵されているんですが、

本モデルでは妙に硬くて扱いには細心の注意を要しました…にも関らず何時の間にか

クリックユニットごとくり〜んと動く様になっちゃって何だかなぁ…

 

 

 

 

背部

 

オーラキャノン等で隠れていますが本体の背中はダイキャスト製。

コンバーターと黒い外羽は一体化しているんで開く時はコンバーター諸共な形に。

またコンバーターは上側にも可動し、黄色い内羽も左右個別に開く事が可能です。

(画像右参照)

 

因みにクローバー製の1/46ダンバインだとコクピットと羽にクリアパーツが使用されて

いたんですが、その辺をこのビルバインにも反映していれば印象が幾らか変わったかも?

 

 

 

 

ACTION

 

背部のオーラキャノンは手に持たせたり両肩に取付けたり出来ますが結構ユルかったり。

また、当時の玩具らしく付属のミサイルを発射させる事も可能となっています。

そう言えばDX版ビルバインのオーラキャノンは何故か1本だけだったんだよな…

 

 

 

 

ウイングキャリバーに変形!

 

コクピットカバーはコスト削減なのか観音開きから片側開きにアレンジ。

頭部を胴体内に収納し、何故か黄色にしたコクピットを持ち上げます。

‘鳥の目'のあるコクピット下部も背中同様にダイキャスト製となっています。

 

 

腕部は肩・肘・手首の位置を調整、脚部は太腿側の膝関節を曲げた後に脛側の膝関節を

前方に曲げ足首を閉じれば変形完了。 80年代のゴッドバード、ウイングキャリバーの

完成となります。 尚、コンバーターと羽の角度はユーザーのお好みで。

 

 

画像左はパッケージ裏の写真。 あれ、オーラキャノンは? あとインストでもそうなん

ですが、何故か手首(クロー)を後方へ向けているんですよね…変形後に床へ置いた際の

バランス取りの為だと思うんですが余りにも変だったんでモデルでは正位置としました。

 

 

 

 

21世紀のビルバインと

 

2000年に発売されたイン・アクション版をアップデートしたオフシュート版とパチリ。

この後ロボット魂へと続く事に。 現在は造型に隙を与えぬ方向性の‘フィギュア'

主流ですが、放送当時に発売された子供向け‘玩具'の造型も中々オツな物です。

 

因みにクローバー時代のSFファンタジーフィギュアシリーズは主に1/861/581/46

展開されており、ダンバイン以外にもダーナオシー、ドラムロ、ビランビーが出ていたん

ですが1/46はダンバインのみで力尽きた様です。 ビルバインに関しては受け継いだ

トミーから1/46以外にも変形可能な大型プラトイが発売されていました。

 

 

 

 

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