登場作品:ヤッターマン(1977)
破壊されたヤッターワンがヤッターキングとして蘇り向かえたシリーズ2年目は
ペリカン・アンコウに加え新たなヤッターメカも登場しました。
中でも水陸両用のヤッタードジラはシリーズ後半の核とも言うべき人気メカです!
アンコウに次ぐ潜水可能なヤッターメカ!
ヤッタードジラは恐竜型(怪獣型か?)の潜水可能なヤッターメカで、通常は
他のメカと同様にヤッターキング内部に格納されています。樽型のボディ内部には
ヤッターマンが搭乗可能なコクピットを設置。これは先代の潜水メカである
ヤッターアンコウに倣ったもので水中行動時に対応したものとなっています。
ボディ両サイドから下部に伸びる2本の脚部にはエンジンを装備したスキー板状の
足があり(恐らく車輪により)陸上走行&水上航行も可能としています。
この辺りはアンコウよりも進んだ設計思想となっている様ですね。
恒例であるメカの素は‘ドラ焼き’で、ドジラに与えるとお尻の辺りから
卵が登場。卵が割れると恐竜型のファンファーレ・メカが出てきます。
ゾロメカは基本的にキッチン周りを中心とした日用雑貨となっており
初出動時のカンキリメカ以降、包丁・飯盒・おろし金などと続いていきます。
ヤッタードジラは他のヤッターメカ同様、基本的に自我を持ったロボットで
他のメカ同様、とても愛嬌のあるキャラとして描かれていました。
水陸両用ヤッタードジラ!
ブル・パンダと共に新メンバーとして加わったドジラですが他のメカと変わらぬ
陸上走行が可能な為か陸空海と役割分担をしたワン・ペリカン・アンコウに比べると
ブル・ドジラ・パンダという3体のチョイスは正直ビミョーな感もします。
個人的にはブルの印象が薄く、後にも同じ犬型のヤッターよこづなが登場する事を
考えると、やはりここはペリカンに続く飛行メカを入れて欲しかった感じですね。
タカトク製 合金 Zキャラクター
合金玩具華やかかりし頃の1品ですが中古なので外箱がありませんでした…(涙)
業界最大手のポピーに次ぐ商品展開を見せたタカトクのZキャラクターシリーズが
脂の乗ってきた頃の商品で、人気作品である「ヤッターマン」に関しては
コパンダ以外、全てのヤッターメカを商品化。完成度も高いものとなっています。
1978年発売/定価:?円
左舷
全長:約16.5cm
ヤッターメカ中、唯一現生動物がモチーフでないドジラ。
アンコウに続く潜水メカでありますがエンジンを装備したスキー型の脚部により
アンコウ以上の陸上&水上走行能力を得ている様です。
上部および底部
樽型のボディに配置されたコクピットは潜水メカだけに密閉式。
玩具らしく脚部には車輪を装備しているので転がし走行が可能となっています。
前部および後部
ヤッターメカはそれ自体が自我を持ったロボットでもあるので他のメカ同様に
愛嬌のある顔と手足を持っています。頭部にあるマフラーや首のベル、
ボディのサイレン等はヤッターメカの意匠と言えそう。
モデルは設定書に対し当時としてはかなり忠実に立体化されています。
ギミック!
瞳には見る角度によって表情が変わるシールを使用。
目玉自体は左右個別に伸縮可能で口も開閉。首はボディ基部と首の基部で可動
…と、かなりの高密度な造形部となっています。
ベルが鳴る!
画像右の様に指で右腕を下げた後に指を離すとバネで右腕が定位置に戻り、
その際「チン!」と音が鳴ります。
キャノピー&脚&尻尾も可動!
クリアブルーのキャノピーが開閉可能なのですがスグに開いてしまうのが玉に瑕。
コクピット内部には嬉しい事にガンちゃん&アイちゃんが乗っています!
脚部はボディとの接合部にクリック機構を搭載。
尻尾も3ヶ所でクネクネと可動、舵要らずとなっています。
ミサイル発射!
ボディ前方下部にはミサイル発射機を装備。底部のレバーで発射可能です。
ミサイルはボディ側面にマウント出来るのが良いですね。
本モデルは中古ですが新品でも付属するミサイルは2発の様です。
タカトク・ヤッターメカの最高傑作…か?
ワン・ペリカン・アンコウの時はまだ造形に甘い部分があったかな?と思う
部分もありましたが、キング以降はかなり完成度が上がった感じのタカトク合金。
コパンダがカットされたパンダや今ひとつ遊び甲斐の無いブルを思うとドジラは
スタイル、カラーリング、ギミック等に於いてシリーズ1番だったかと思います。
(後に登場するよこづなは地味だしゾウは鼻のゴムが切れ易いし…)
第58話で初登場、59話で初出動。その後
62話まで4週連続の出動となったドジラ。
優れたデザインと使い勝手の良さから
ヤッタードジラはシリーズ後半の主力メカと
言っても良かったのでは?と思います。