ダグラム

DOUGRAM

登場作品:太陽の牙 ダグラム(1981

 

全高:9.63m/空虚重量:20.12t/全備重量:23.983t〜30.436t/最大速度:時速55km

作戦行動時間:225分(ターボザック装備時:36時間)/乗員:1名

(劇中設定による)

 

 

 

 

バンダイ製 ハイメタルR

 

バンダイのハイエイジ向けトイブランドの1つ「ハイメタルR」にダグラムが登場。

同ブランドは半ばマクロス専門かと思っていただけに昨年(2016年)発表された時の驚き

と言ったらなかったですね。 以来、期待と不安で一杯でしたが無事発売されました。

 

パッケージ右上に開けられたウィンドウからは頭部パーツと、付属する乗り込み可能な

クリン・カシムの塗装済み人形2種の姿が見えます。 パッケージアートやパーツ後方に

挿入された三面図共々、パッケージデザインもマニア好みのハイセンスぶりです。

 

2017年2月11日発売/メーカー希望小売価格:12800円(税別)

 

 

 

 

FRONT,SIDE & REAR VIEW

全高:約16cm(約1/60スケール)

 

当時タカラから発売されていたプラモやデュアルモデルのイメージが強く残っているのか

ハイメタルR版は若干スリムな印象を受けるものの、不満には至らない感じです。

関節の可動を考慮した結果のスタイリングといったところなんでしょうね。

 

各部のマーキングは印刷処理となっており手間要らず。

外装は基本プラなんですが、強度が必要とされる関節部等に使用された

ダイキャストが齎す見た目以上のズッシリ感が個人的には嬉しいポイントです。

 

 

 

 

頭部(コクピット)

 

コクピットである頭部は取り外しが可能で、内部のシートには付属する主人公・クリンの

人形を乗せる事が可能。 画像左下の様にキャノピーの開閉ギミックも装備しています。

 

またクリンは立ちポーズも付属し、画像右の様にディスプレイする事も出来ます。

(立ちポーズのクリンの背中に別個に付属するキャノピー天板パーツを取り付けます)

 

 

 

 

頭部(可動箇所)

 

頭部は左右に旋回可能。 90度旋回させると(つまり真横を向くと)ロックが外れて

先述の様に頭部を取り外す事が可能となります。 また、画像右にある通り‘首'

胸部内に沈み込むギミックがあるので俯いた表情を付ける事も可能です。

 

有難い事にアンテナは予備を含め2本付属。 ‘耳'にあたるマルチディスチャージャーは

1本の軸で差し込まれているだけなので左右個別に角度を付ける事が可能です。

 

 

 

 

胸部・腹部・腰部

 

ボディは胸部・腹部・下腹部・腰部のブロックから構成。 内部の金属製可動フレーム

により、そのデザインから受ける印象を越えたフレキシブルな可動を実現している…

 

…のですが、

 

どうやらその内部フレームが歪んだ状態で組立てられた固体が多い様です。

本モデルも微妙に右脇腹が浮いた状態だったので一度バラしてみたんですが素人による

修復は一寸無理な感じでした。 ここは気にならないレベルであると甘受しましょうか。

 

 

胴の捻りもここまで再現。

デザイン的制限のある中で実に良く動いてくれます!

 

 

 

 

肩部・腕部

 

肩の可動は脇に見えるボディ側の関節パーツと肩内部によるものの2段構えとなっており、

これにより腕部の微妙な位置調整が可能となります。 正位置での肘の曲げ角度は画像右

の左肘が限界。 肩と上腕の境にはロール軸があり、この辺標準的な仕様といった処です。

 

 

 

 

肘にもロール軸

 

肩と上腕の境に加え、肘にもロール軸を装備しているので上腕とは別に前腕を捻る事が

可能となっています。 画像左は左肘を90度外側に捻ったところで、この状態にすると

肘の可動域が画像中の位置まで広がり、ポーズ付けに幅を与えてくれます。

 

肘が正位置でも前腕を上方に曲げられるこの関節構造はザク辺りで見られる大河原氏の

画稿の独特の表現を再現可能に。 この辺ガンダムフィギュア(プラモ、完成品問わず)

を作り続けてきたバンダイの技術の蓄積が成せる業かもしれませんね。

 

 

 

 

リニアガン装備!

 

付属するリニアガンを前腕部のアーマーに装備可能。

取り付け部にはスライドギミックがあるので画像右の様なアクションを楽しむ事も。

因みに左腕にも装備させる事が出来ます。

 

 

 

 

付属の手首は計7個

 

グー、パー、掴みが各1セットに‘例のポーズ'で使用する左手首の合計7個付属。

これにより様々な表情を付けて楽しむ事が可能です。 前腕側にあるボールジョイントに

取り付けるのですが、プラ製なんで若干の不安が…ここは金属製にして欲しかったです。

 

 

 

 

股関節

 

股関節パーツは脚部との接続部とボディとの接続部を別にした構造で、

ボディとの接続部を軸に前方に180度近くスイングさせる事が可能。 

これにより先述のボディ可動域と合わせて驚くべき前屈範囲を獲得しています。

 

脚部の可動に合わせ腰部のアーマーも可動、画像右下の様に大股開きも可能です。

デュアルモデルから約35年、完成品ロボフィギュアってここまで来たんですねぇ〜。

 

 

 

 

脚部

 

膝は複雑な関節構造により90度以上曲げる事が可能。 その際、連動して前後分割された

太腿の装甲がスライドして可動と見栄えの良さを両立しています。 当時のデュアルモデル

にあったスプリングによるサスペンションギミックは無いですが、これは仕方なしですね。

 

 

 

 

足首

 

限られた範囲とはいえ‘靴部分'が個別に可動するので接地性は中々のもの。

靴はしっかりとした安定感を与えてくれる合金製で、靴の裏は画像上右の通りです。

 

また足首の関節は引き出し式となっており、これにより足首の可動範囲を多少広げる

事が可能となります。 説明書には記載が無いので当初は気が付きませんでした。

 

 

 

 

 

ターボザック装着!

 

事前に画像上にある背中の部位を取り外せば準備完了。

付属するターボザックが装備可能となります。

 

 

ん〜グッと頼もしくなりました!

顔を持たない頭部は当時にして攻めたデザインだと思うのですが、それ以外はガンダムの

影響下を脱していない感じかな? 逆に言えば案外安定したデザインであると言えそう。

 

 

 

 

リニアカノン発射!

 

リニアカノンの砲身は仕込まれたスプリングにより前後にスライドさせる事が可能。

手動での‘お遊びギミック'ですが、これにより発射時の反動を楽しむ事が出来ます。

 

柔軟且つ広範囲に可動する関節が齎す様々なポージングが非常に楽しいですね。

少々不安定なポーズでもダイキャスト製の靴がしっかりと支えてくれます。

 

 

 

 

ミサイルポッド装着!

 

モデルにはミサイルポッドも付属。

装着時には頭部右側のマルチディスチャージャーとターボザックの右パイプを外します。

 

 

 

 

ヤクトダグラム

 

フル装備状態にすると格好良さ倍増し! ‘ヤクトダグラム'は当時発売されていた

タカラ製プラモで使用された名称ですが実にナイスなネーミングだと思います。

 

 

 

 

ディスプレイ用ジョイントパーツが付属

 

付属のパーツは別売りの「魂STAGE ACT.5」のジョイントに対応。

これを用いればアクションポーズを取った状態で安定したディスプレイを楽しめます。

 

 

 

 

ACTION

 

可能な限りスタイルを崩さず全身の関節を広範囲に可動させ、尚且つ他社以上の品質を

得る事に注力し続けてきたバンダイの凄さを再確認。 子供の頃大好きだったダグラムが

この様に高い技術を盛り込んだモデルで今の世に発売されるなんて…長生き万歳ですね。

 

 

ところで出来の良さは兎も角、何でロボット魂じゃなくてハイメタルRだったんだろ?

出来れば「SIDE-CACBか)」として他のCBアーマーも展開して欲しいんだけどなぁ。

1/60なんで昔のプラモとも絡ませ難いし…ならばハイメタルRで大々的に展開希望ッス!

 

 

 

 

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