コーバック号

 

 

 

 

 

登場作品:青の6号

速度:50ノット(水中)

排水量:5500t

安全深度:600m

 

 

 

 

小澤さとる氏原作「青の6号」に登場する米の潜水艦「コーバック」は

海の安全を守る為に組織された「青」所属の1号艦。

人工知能を搭載するなど、その装備は世界最高なのですが

過信したが故にT世は沈没してしまいました。

 

 

そのデザイン

 

*  「青 」の1号

コーバック号は米が建造した世界最高の潜水艦です。

搭載された「ダイナ」と呼ばれる人工知能は、従来のソナーを大きく上回る性能で艦の周囲の状況を把握し、

音声によって知らせてくれます。高度なナビゲーションシステムと云ったところですが、そればかりか敵や

敵の攻撃を察知し次行動を指示する等、その存在はまるで艦長要らずの様を呈する程。

当初は艦長であるギルフォード少佐のダイナに頼りきった主体性の無さが目立ちました。

 

*  夢のロケット型

水中を高速で移動する為にはどんな形状が良いのか?

水も空気と同じ流体なのだからやはり先端が尖ったロケットの様な形がベストなのでは…

子供の頃は潜水艦の構造なんて知りませんでしたからそんな風に考えていました。

コーバック号はそんな無邪気な発想を真面目に形にしてくれた潜水艦です。

ともすればただ荒唐無稽なだけになりがちな空想科学メカですが、X字型の舵などは現実でも通用するもの

であり、この当時にデザインされた小澤氏のセンスには只ならぬものを感じます。

 

*  コーバックU世登場!

最新装備への過信が元で沈没してしまったコーバック号ですが流石アメリカ、

間髪入れずに従来よりもパワーアップした「コーバックU世」を送り込みます。

航行機能を改良しセイルの水平舵を撤去し後方攻撃用の対潜ロケット魚雷を4発装備する等、

より強力な潜水艦となって帰って来ました。

‘ポンコツ’である青の6号艦長、伊賀三佐は最新艦を駆るギルフォード少佐に「機械を過信するな」…と

警告します。耳を貸さなかったギルフォード少佐ですが、T世沈没の際に伊賀の言葉を思い出します。

作者小澤氏の米に対する考え方がストーリーに出ている様ですね。

奇跡的に救助され新たにコーバックU世の艦長となったギルフォード少佐は、伊賀の言葉を真摯に受け止め

ダイナと共にムスカ潜を倒します。U世になって1番パワーアップしたのは艦長という訳ですね。

 

 

…で、玩具

 

 

 タカラ製 浴玩 世界の艦船シリーズ4

 2005年7月に発売されたシリーズ第4弾。

 第3弾の青の6号に続き今回ラインナップされた架空艦が

 このコーバック号で、2種あるシークレットアイテムの1つに

 は作中で沈没してしまった「コーバックT世」も。

本分である実在艦も旧帝国海軍の陽炎型駆逐艦や米の潜水艇

 アルヴィン、ロシアのアクラ級等をラインナップ。その完成度

 もシリーズ毎に高くなっています。    定価¥380

 

 

 

左舷(上:T世 下:U世)

全長約11.1cm(T世、U世共) スケールは1/1000

ロケット型の船体を原作以上にカッコ良く再現しています!

 

T世のカラーリングは「青」編入前の米海軍仕様で

U世のカラーリングが「青」仕様という新設定が今回の商品用に設定されました。

 

例によって別アイテムの水中モーターで航行可能です。

 

 

上部

画像がヘタレなのでT世が小さく見えますが同じ大きさです(笑)

 

チョット見難いですがT世のセイルには水平舵が付いています。

U世では改良され、必要が無くなりました。

 

米の☆マークが判り易くてイイですね!

 

 

前方および後方から

前方から見るとカッコ良さが際立ちますね!

 

艦尾にあるX字型舵の先端にT世とU世の大きな差異が認められます。

T世は4ヶ所それぞれに補助推進器を設けていたのですが、

U世では後方へ向けて発射可能な対潜ロケット発射機となっており

これにより絶体絶命のピンチを脱する事に成功しました。

 

 

T世に付属の救難ヘリ

秘密結社マックスのムスカ潜が操る海獣「赤ハゲ」との遭遇によって沈没したT世を

救助するべく現場へ飛んだ救難ヘリがシークレットアイテムのT世には付属します。

 

ヘリの下に懸架されているのはDSRV(深海救難艇)で

1度に20人以上を救助出来ます。

実際に使用されているDSRVも大体こんな形をしており

作品にちょっとしたリアリティを与えています。

 

因みにヘリのカラーリングは作中とは違う玩具オリジナルなのですが

こちらの方がカッコイイです(笑)

 

 

ミニプラモ

コーバック号は当時イマイからキットが発売されていましたが、

残念ながら初版は所蔵出来ていません。

 

画像左は70年代に名前を変えて再販されたもので定価¥100

同時期に他のミニサイズのキットも色々と再販されました。

 

画像右は韓国アカデミー社による同商品のコピー品です。

 

 

チョット違う中身

左:イマイ 右:アカデミー

どちらもゴム動力により潜航可能。

 

基本的には同じ物ですが、アカデミー版はプラの材質が少し悪そうです。

またアカデミー版は船体に新たなモールドが追加されており大変興味深いです。

ある意味、パッケージ通りになるワケで…(笑)

 

90年代にはサブマリン707Fの食玩としてフリッパーと共に再販されています。

詳細はサブマリン707U世の展示室にあります。

 

 

タカラの浴玩「世界の艦船」は個人的にスゴク

嬉しい商品なので、トミーと合併後もシリーズを

継続して欲しいと切に願っています。

 

シークレット版の内容。ヘリも1/1000かな?

 

 

入り口へ戻る    ロビーへ戻る

 

inserted by FC2 system