メカタン&ナズマー

 

登場作品:チックン タックン

 

 

学研(学習研究社)の学習雑誌「科学」と「学習」等に連載されていた

石ノ森章太郎原作の漫画が1984年春、TVアニメとなって登場しました。

本作「チックン タックン」は「まいっちんぐマチコ先生」に次ぐ

学研発のアニメで全23回に渡って放映、学研自ら玩具展開しました。

 

 

 

 

そのデザイン

 

*    残念!これまた未見。

小学生当時、科学&学習を定期購読していたので本作の前身となった漫画

「チクタク大冒険」は何となく憶えていました。

その後アニメ化されたのは知っていたのですが、その頃は既に中学生。

84年といえば「ダンバイン」等に代表される所謂リアルロボット物に傾倒、

「チックン タックン」を視聴する事無く現在に至ってしまいました。

※その後ヤフー動画にて1&2話を視聴しました!

 

*  メカタン&ナズマー

アール星の王子であるチックンの忠実なる従者ロボット、それがメカタン。

怪力無比なのに気が弱いメカタンは変形機能を有し、

それにより地中や水中に潜る事が可能です。

 

ナズマーはアール星の大悪党Dr.ベルの宇宙船で、これで地球へとやって来ました。

内部にはナマズッコシャトルという小型メカも格納しています。

アニメの制作を担当したスタジオぴえろのHPによると地球では潜水艦として

機能する…という事だったので今回合わせて展示する事にしました。

 

玩具はいずれも学研自らによるもので、直前まで放映されていた

「モスピーダ」に続いての玩具展開となりました。

 

 

 

 

…で、玩具

 

学研製 DXモデル

放映当時に発売されたもので各形態への変形をこなす。

小型の廉価版も発売されていました。

 

定価 ¥1980

 

メカタン全身図

全高約15.5cm

肩や肘、膝等の関節が可動、クリック機構によってしっかり保持出来ます。

商品的にはこの状態を「ジタバタメカタン」と呼称している。

 

ギミック!

ロボ玩具の定番、ロケットパンチ!(画像左上)

 

腹部のハッチが開閉可能。(画像右上)

「君の宝物を入れよう!」とあるのだが小さ過ぎて何も入りませんッ!

 

頭部にレーダーを装着すると‘宇宙タイプ’に。(画像左下)

 

肩部には車輪があり後述の水中タイプで前輪となる。(画像下中央)

これを回すと連動して頭部に装着した部品が回転します。

 

脛を回転させると車輪が登場、これが後輪となる。(画像右下)

足首部分は合金製で安定化を図っています。

 

水中タイプ 左舷

全長約14cm

土下座(!)の様な格好をとって部品を装着する事により変形完了、

商品ではこの状態を「ジッタンメカタン」と呼称しています。

 

前述にある肩部の車輪により先端のスクリューが回転!

思わずグリグリと回してしまいます。

左右のパンチを‘ジッタンカプセル’に付け替えるのですが、

残念ながら発射させる事は出来ません…何で?

 

上部および底部

タマゴ型のボディは舷側や上部から見ると「メカ」っぽく見えますが

底部を見るとチョット笑っちゃいますね。

 

コクピットにはチックンが!

小っちゃいけど乗っています!

イラスト等で見るとメカタンってそんなに大きく見えないんだけど…

どうなってんでしょうか?

 

画像左:チックン・ダック…アール星の王子、本作の主人公。

    タックン・ハット…チックンの帽子型従者ロボット。

 

画像右:南田ミコ…チックンが地球で出会った女の子。

   女の子5人組「キュンキュンズ」のリーダー

   としてチックンと一緒ににDr.ベルと戦う。

 

前部および後部

ギャグアニメに登場するメカではありますが

先端部にスクリューを配置しているのには興味深いものがあります。

回転ギミックと合わせて大変良いセールスポイントではないでしょうか。

 

後部に見える足の裏のスクリュー?は手動で回転可能となっています。

 

ジッタンバッタン

ドリルパーツを装着すると地底タイプの‘バッタンメカタン’に!(画像右)

 

 

 

 

もひとつ玩具

 

同じく学研製 DXモデル

こちらも放映当時に発売されたもの。

敵メカのDX玩具が発売されていたのには正直驚いた。

大型のプラトイらしくアレコレとギミックが詰み込まれた楽しい玩具です。

パッケージの写真は試作品らしく製品とは成形色が若干違っています。

 

因みにスタジオぴえろのHPによると「ナマズー号」と表記されています。

本編1話や2話を見ると「ナズマー号」と呼称されているので

スタジオぴえろが勘違いしているのかも?

 

定価 ¥3300

 

左舷および上部

全長約29.5cm

「名は体を現す」…のナマズ型宇宙船。(地球では潜水艦としても機能する)

 

底部の車輪で転がし走行可能となっていて走行させると尾ビレが左右に動く。

尾ビレと連動している後輪はゴムタイヤを使用、タイヤの空回りを防ぎ

ギミックを確実なものとした良心設計となっています。

 

前部および後部

ちょっと見難いですがキャノピーには瞳もあって、

ナズマーのキャラクター性を演出しています。

 

後部左右の張り出しにある円いモールドはノズルかな?

 

ギミック!

左舷側の胸ビレを押すと頭部がポップアップ!

上部後方にある黄色いヒレをスライドさせるとボディが左右に展開して

船内の様子を楽しむ事が出来ます。(画像左)

 

中央にあるアームを立ち上げれば‘ナズマッコシャトル’の発進準備完了!

 

左舷側にはコンピュータールームが、

右舷側にはベッドルームがあるゾ!

 

悪役コンビ!

画像左:Dr.ベル…アール星の大悪党。ワルチン大事典を盗み

地球へ逃亡。地球を悪の星にしようと企む。

 

画像右:ギジギジ…Dr.ベルの忠実な従者ロボット。

 

ワルチン大事典とはアール星の「悪」を閉じ込めた大事典型のコンピューターで、

悪人が使えば悪い事を答えるが善人が使えば良い答えが出てくる。

 

楽しい付属品

DXナズマーにはDr.ベルとギジギジのミニフィギュアが付属。(画像左上)

 

フィギュアはナズマッコシャトルに搭乗可能、

プルバックゼンマイで走行可能だ!(画像右上)

 

フィギュアはナズマーのコクピットにも搭乗可能で(画像左下)

その後方に付属のモニターチップ(画像右下)を載せてセットし、

上部のマイクロスコープ(黄色い帽子の様な部分)を覗くと

モニターチップのイラストが拡大されて見える。顕微鏡ですね。

 

※コクピット部はアカンベロメカと呼称されています。

 

↑山田ゴロ氏によるミニ漫画も付属。

オールカラーで後半は商品カタログになっています。

 

 

 

 

直前に展開していたモスピーダの玩具は

現在も尚高い人気を得ている学研ですが、

本作に於いては作品のカラーも相まって

その評価はイマイチ低い様です。

しかしながら商品は非常に堅実な作りを

しており、学研らしいマジメさを感じる

ナイスな玩具となっています。

 

↑キャラ紹介等で使用したソフビセット。

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