登場作品:超音戦士ボーグマン(1988/TVアニメ)
セガ・エンタープライゼス製 プラトイ
スーパーサンダーセット
パッケージサイズ/縦:約27cm×横:約36.4cm×厚:約9.1cm
セガがジリオンに続いて玩具展開したのがボーグマンで、その主力商品はバンダイの
聖闘士星矢の玩具を意識したようなアクションフィギュア「バトルフィギュアシリーズ」。
スーパーサンダーはそのバトルフィギュアで遊べる大型のプラトイで時計機能も持った
ソニックレシーバーとセットされており、音波を使ってTVとの連動ギミックも搭載。
それ故か箱画はメインであるスーパーサンダーが余り強調されていない感じが…。
1988年発売/定価:5800円
SIDE VIEW
全長:約30.2cm
スーパーサンダーはロードサンダーというバイクにパーツが装着された状態を
指すんですがモデルに装着ギミックは無くスーパーサンダー形態のみ。
前作のジリオンはタツノコ制作でしたがボーグマンは東宝制作(アニメは葦プロ)
という事もあってか、ライディングセプターやトライチャージャーと比べ同じメーカーの
バイク玩具でもデザインラインが全く異なっているのが面白い処だったり。
TOP & BOTTOM VIEW
側面からは一寸意外な感じのする宇宙船の様な上底部のシルエット、底部を見ると後輪が
思いの外、前方に配置されているのが判ります。 前輪・シート・後輪の配置バランスが
独特なんですね。 スリックなタイヤは拘りの?ゴム製で転がし走行が可能です。
FRONT & REAR VIEW
前作に当たるトライチャージャーやライディングセプターより若干平面性を強めた構成で
脱バイク的な線を狙ったデザインなんで純粋なバイク眼でスーパーサンダーを語るのは
筋違いなんですが、アニメメカとして見ると大変洗練されたデザインだと思います。
後述しますがリアのマフラーはキャノン砲になっており発射ギミックを有しますが
2本中、1本しか発射不可なんで画像の様に1本は塞がった状態となっています。
うん、タイヤが無ければ飛行メカですね。 クリアパーツが効いているフロントカウルと
円筒形な感じのボディ、後部の形状とカラーリングを見るに「スタートレック」に登場する
宇宙船っぽさを想起しちゃうんですが…流石に少々考え過ぎか?
後部の青いラインとか見るとワープエンジン・ナセルに見えて…
ACTION
前輪を左右にステアさせる事が可能!
てっきり固定だと思っていたのでこれは意外でした。
変形!
後部のウイングを左右に開きキャノン砲を立ち上げれば「戦闘型」に変形します。
キャノン砲、発射!
キャノン砲にはBB弾を発射させるギミックが。
BB弾の装填口にはスライド式の蓋があり、立ち上げ式の照準器も装備。
(BB弾は5発装填可能で20発付属)
発射トリガーはキャノン砲底部に。
先述の通り砲身は2連装だが発射可能なのは1門のみなのが何とも残念な処。
ここで件のバトルフィギュア2点をご紹介
1988年発売/定価:各2400円
バンダイの聖闘士星矢から始まるクロス玩具の影響を色濃く受けたセガ製ボーグマン
玩具のメインシリーズで、ここで紹介する響リョウ&アニス・ファームの他に
チャック・スウェーガーと敵であるダスト・ジードが発売されていました。
人形・アーマー以外にも大掛かりな武器が付属するのが本シリーズの良い処なんですが
アーマーの装着具合は正直イマイチ…それでも「ジリオン」よりは進化したかな?
因みに身長はリョウ&アニス共に12cm程になります。
肝心なお顔の出来もビミョーな感じ?
当時アニスは単独人気が凄かったんで、もうチト頑張って欲しかったッスね。
…にしてもダスト・ジードは兎も角、何でチャックを買い逃したんだろ?
RIDE ON!
早速ライドオン。 人形の関節構造とアーマーの干渉を踏まえた上での関節可動域、
これにバイクのデザインが融合出来るかどうかでライディングポーズの良し悪しが
決まる訳ですが…本モデルに於いては80年代玩具にしてこんなもんか、と。
人形の足裏に挿す固定用ピンを備えたフットペダルには伸縮ギミックが!
こういった細かな配慮は嬉しい限りですね。
ソニックガン(ジリオン)を構えてパチリ。
縦グリップなハンドルはトライチャージャー譲り?
もう少し前傾姿勢で乗る事が出来ればバックショットも決まりそうなんですが…
戦闘モードでもパチリ
左右に開いたウィング上にある固定用ピンでアニスの右足を固定、左手でキャノン砲の
左右に設けられたフックを握らせれば安定度が増します。 チャックはパッケージ写真で
代用、スーパーサンダー上で様々なポーズが安定して採れるのは本モデルの美点ですね。
ソニックレシーバー&データチップ
こちらは殆どリアルサイズで時計機能も装備。 006P(9V)×1+時計用にLR41×1を
裏側にある電池ボックスへセットして付属のデータチップを装着すれば当時のTV放送から
送られる‘ソニック信号’をキャッチしてライト&サウンドギミックが作動します。
そいや、TV番組と連動したインタラクティブ系トイって他にも幾つかありましたっけ。
「仮面ライダーBLACK」「キャプテン・パワー」(共にバンダイ)…時期的にも
重なってるんで何かしらの実験的意味合いがあったのかもしれませんね。
フロントカウルを持ち上げ内部にデータチップを挿入、底部にある電池ボックスに
006P×1をセットし、タンク部?にあるメインスイッチを入れるとライト&サウンドが
発動。 停止後は側面のボタンを押す事で再びギミックが作動します。
ソニック信号をキャッチせよ!
スーパーサンダーにデータチップをセットした状態でTVからの信号を受信すると
先述のライト&サウンドが発動。 また、ソニックレシーバーにある送信ボタンを押す
事でも同様に作動、データチップを装備した複数のレシーバー同士でも作動します。
説明文によるとスイッチ操作によって違った反応を示す事も可能だそうです。
お、かっちょええッスね!
「TVパワー ロードセクター」(仮面ライダー BLACK)の様に信号受信で走り出すと
いったギミックはありませんが、スーパーサンダーと共に玩具化されたガンウォーリア
にはソニック信号を受信すると歩行を開始するというギミックが搭載されていました。
ところで、こういったインタラクティブ系トイで遊んだ経験って余り無いんですが
当時遊んだ人って誤作動に悩まされたりとか無かったんかな?
デザインが格好良く玩具の造形も優秀なスーパーサンダー、TVからの信号とも連動する
アクションフィギュアのプレイセットとしては充分過ぎる程の逸品だと思います。
これで作品人気がもう少しあれば…