登場作品:バットマン(1989)
マテル製 1/18ホットウィール
この頃俄かに活気付いて来ていた1/18スケールのキャラ物ミニカー界にホットウィールも
参戦。映画公開時に様々なメーカーから商品化されたバートン版のバットモービル。
当時は玩具色の強いモデルが多かったのですが、ここへきて漸くミニチュアカー然とした
プロポーション&ディティールを持ったモデルが納得のサイズで登場しました。
後に仕様変更され何度かリリースされています。
2003年発売/定価:$?
SIDE VIEW
全長:約27.8cm
何種類もあるコミック版バットモービルのイメージを昇華した感じの本車。
カッチョ良く決まったロングノーズスタイルは映画のスクリーンに映えそうですが
劇中では前後からのショットが多かった様な気がします。
ホイールのリムにあるバットマークが何ともお洒落。
TOP & BOTTOM VIEW
漆黒以外は受け付けないともいえるボディ形状は最早完成の域に達しています。
モデル底部の造形はこの手の定番とも言えるアバウト造形。本作の続編である
「バットマン・リターンズ」で使用した旋回装置のモールドがあると嬉しかったかも。
FRONT & REAR VIEW
実写版に登場するバットモービルの伝統なのかライト類はとても控え目。
フロントなんかウインカーだと思ってました。モデルは当然クリアパーツ使用です。
フロントのタービンはそんままリアのノズルに通じているものだと思っていたのですが
コクピットを挟む事を考えるとそうでは無い気もしますね。
基本的に側面は垂直に立てながらも全体的にはグラマラスに纏めるデザインワーク。
必要以上にはゴテゴテさせないシンプルボディの中にクラシックさとハイテクさ、
レースカーの様なスピード感に力強さ、そして何よりバットマンらしさを融合させた
そのデザインは究極ともいえる完成度。間違いなく名車の仲間入りです!
モデルはバットモービルの格好良さ、力強さ、美しさが良く再現されており
尚且つ1/18スケールというサイズからくる充足感が購入者に至福の時を与えてくれます。
ACTION
前輪は多少ですが左右にステア可能。‘多少’というのも定番ですね。
フェンダー上部左右にあるパネルが回転し、劇中同様にマシンガンが顔を出します。
確か劇中では回転ではなくパネルを吹き飛ばして中からマシンガンが出てきた様な気が…。
キャノピーも劇中同様に前方にスライド。
コクピット内も再現されており、ハンドルは前輪のステア機能と連動しています。
ミクロマンのバットさんと
ミクロマンのバットマンは身長が約10cm。1/18換算だと180センチとなるので
モデル的には丁度良いハズなのですが並べて見るとややオーバースケールでコクピットには
とても座らせられません。本バットモービルはパッケージに1/18と表記されていますが
‘1/18サイズのモデル’と考えた方が正解っぽいですね。実際は1/20位な感じかな?
バンダイ製 キャラウィール
日本でもバンダイよりミニカーが発売されています。
この頃同社が展開していたキャラクター専門のミニカーブランド「キャラウィール」の
一品で、映画「バットマン」に登場する4種のメカがセット販売されました。
2004年発売/定価:3980円
バットモービル
全長:約8.6cm
このサイズのモデルは公開当時に発売されたERTL版が元祖でしょうか。
本モデルは小サイズながらヘッドライトにもクリアパーツを使用する等の精密さが魅力。
後に本家ホットウィールでもコクーンとのセットが発売されましたがキャラウィール版
とは別の型なのかな?ホットウィール版ではキャノピーが外せるらしいのですが…
金属製のシャーシには「リターンズ」で使用した旋回装置のモールドも再現されています。
コクーン
全長:約8.8cm
バットモービルはシールド機能を有しており、起動すると車体のアチコチから
シャッターが展開し車体を覆います。劇中ではホイール中央から爆弾を投下していました。
また「リターンズ」を観ると路上駐車時のセキュリティーも兼ねている様です。
公開当時からモデル化されてもいましたが地味な存在だけに大々的に商品化されては
いません。バットモービルに仕込める様なギミックだと良かったのですが(笑)
モデルは可も無く不可も無い仕上がりなのですが他のモデル同様にタイヤが樹脂製なのが
ムダに豪華。シャーシには旋回装置が見えるのでこちらも「リターンズ」仕様の様ですね。
ジョーカーズカー
全長:約7.8cm
コクーンと共に本セット注目の一品がこのジョーカーズカー。
単に市販車の色替えっぽいスタイル&劇中でも地味な存在故にこれまで余り商品化に
恵まれた存在とは言えなかったのですが漸くまともな造形のミニカーが世に出ました。
モデルは転がし走行以外ギミックはありませんが、このサイズとしては車内も含めて
非常にマジメに造形されており樹脂製のタイヤがチョットした高級感を演出しています。
因みに劇中では2車種(合計3台)ほどがチョイ役で登場しているのですが
本モデルはこの内、更に出番の少ない方の車種を立体化した模様です。
当時品をいくつか
左◆アポロ製プラトイ/全長:約15cm
プルバック走行可能で前後のライトにはクリアパーツ使用。確か定価980円だったかと。
アポロって聞かない名ですが日本製で、当時RCのバットモービルも出していました。
中◆ERTL製ミニカー/全長:約13.5cm
プロポーションは正直もうひとつですがクリアパーツのキャノピー越しにバットマンの
姿を拝む事が出来ます。当時はルーフにバットマークを付けたものが多かったですね。
右◆カバヤ製食玩/全長:約10.8cm
確か「バットマンガム」という商品名で定価200円だったかと。
所謂ビッグワンガム系の食玩でバットマンとバットモービルの全2種。
カバヤらしいオーバースペック気味のギミックを以下にご紹介。
左右のフェンダーパネルを上げるとミサイル発射。劇中のイメージを再現しています。
キャノピーも開閉可能で、肩と脚の付け根が動くミニバットマンが付属&乗車可能
…と、200円でケナーやトイビズ製のプレイセット気分を味わえたなんて凄過ぎます!
マイケル・ジャクソンも欲しがった名車!
60年代のTVドラマに登場したバットモービルに引けを取らない完成度を誇るバートン版
バットモービル。続く「フォーエバー」「&ロビン」に登場した2種のバットモービルは
それぞれバートン版の影響下から抜け出せずに奇形化していった事を思うと
このバートン版バットモービルが如何に偉大であったかが解るというもんです。