ボーンフリー号

登場作品:恐竜探険隊ボーンフリー(1976

 

全長:16m/全幅:4.7m/全高:5m/重量:12t/最高速度:時速180km

(劇中設定より)

 

 

 

 

アートストーム製 EX合金

 

これまで割とコンスタントに新製品を発売してきたEX合金にボーンフリー号が登場。

ファンにとっては待望の商品であり、発売時期も延期に延期を重ねていただけに

無事発売され、入手出来た喜びもひとしおでした。

 

画像左はパッケージ全体を覆う帯状の化粧箱で画像右がパッケージになります。

 

2015年7月発売/希望小売価格:29800

 

 

SIDE VIEW

全長:約22.8cm(約1/70スケール)

 

アービー彗星の接近により地殻変化が起きそれまで地下で生き延びていた恐竜が地上に!

ボーンフリー号はそんな恐竜を捕獲・保護する目的で造られた大型特殊車両で

前方を構成する1号と後方の2号から成り、通常は画像の合体状態で行動します。

銀&赤のウルトラマンカラーが如何にも円谷っぽくってイイ感じ。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

 

基本平面構成のデザインは華美さ抑え目の実務型。

上部を見ると恐竜捕獲用の装備が集中し複雑化した前部(1号)と

小型メカのキャリアーに特化している為、シンプル目な後部(2号)とが対照的。

 

底部はよくあるアッサリパターンですがクローラーはパターン細か目の樹脂製であり

質感はバッチリ。 勿論、転がし走行も可能となっています。

 

前後の境に見える眼鏡状のパーツで連結しているのですが、ほぼこの部分のみで連結

していると言って良いにも関らず連結部品はプラ製なので扱いには多少注意が必要かも。

 

 

 

FRONT VIEW

 

無骨なイメージが良く伝わる前部。 デザイン的なポイントとなるのは運転台周りを

左右非対称としたところ。 これにより内部空間は狭くなるものの左右対称にするよりも

強い印象を与える事に成功しています。 クレーン車あたりを参考にしているのかな?

 

 

車体外部に取り付けられた各種装備品がリアル感を発揮。プロップからして精密でしたが

この辺、モデルの方も抜かり無く再現しています…と、言うよりプロップだとウィンドウ類

は全て黒塗りされているので本モデルはプロップ以上の外観を誇っていると言えそうです。

 

 

ヘッドマークや側面のアクアドラムに描かれたボーンフリー隊のマークがとってもお洒落。

今は無きブロントサウルスや怪獣スタイルのティラノサウルスの方が夢があると思うなぁ〜

 

アートストームはその劇中にも登場した‘怪獣ティラノ'を巨大なソフビ人形として発売。

EX合金ボーンフリー号と同時リリースとなりました。 (パッケ写真に写ってるヤツ)

 

 

REAR VIEW

 

全体のトーンは変わりませんが前部に比べるとシンプル極まりない後部。

基デザインの時点でもう少しディティールを増やしても良かったんじゃないかと。

また残念なのが後部左右の小窓が抜けていないところ。 構造上、仕方無かった?

 

 

デザイン的なポイントとしてはやはり上部に埋まっている?フリーシーガルですね。

鮮やかな黄色&青に加え平面主体の中にあって曲面を主体とした部位である事が

全体として見た場合、効果的なアクセントとして機能している様です。

 

 

車体側面等に見られるランプ類もクリアパーツ使用で質感バッチリ!

1号の後方にもある上部両サイドの筒は排気筒なのかな?

 

 

分離!

 

モデルは連結装置を解除する事によって劇中同様に1号&2号に分離する事が可能。

ただモデルの連結構造は少々脆弱なので手にとって遊ぶには不向きと言えそうです。

分離後は底部の連結装置を外し、1号後部・両サイドの赤い部分を折り畳みます。

 

 

設定では1号後部の○部分は2号との連絡用通路で、呼応する2号のヘッドマーク共々

シャッター式で開閉するらしいのですが実際モデルにしてみると…無理があるかな?

 

 

フットワークを軽くする事によって立体的な作戦行動が執れる様になるボーンフリー号。

恐竜捕獲の装備が集中した1号と小型メカの運搬が主である2号という性格分けも見事。

この性格分けは続くアイゼンボーグ、コセイドンで更に顕著になります。

 

 

付属するボーンフリー隊のみなさん

 

画像左上・左より権田明(ゴンさん)、小山三郎(ガラ)、北山丈二(ジョージ)、

正木正男(マサオ)、牧令子(レイコ)、そしてセントバーナードのドン。

身長はマサオで約 1.5cm、ガラで約 2.6cm…いやぁ、小さいのに良く出来てる!

因みに白目が少々怖いドンちゃんは中空成形となっています。

 

更にジョージ、ガラ、ゴンさんの3人はポーズ違いも付属。(画像右)

以下で紹介しますがボーンフリー号と絡める様になっています。

 

 

お好みで配置!

 

立ちポーズの人形の足は台座と一体化しているので立たせ易くなっています。

台座部分がクリアパーツなのも嬉しいところ!

ふと気が付いたんですが1号は右ハンドル、2号は左ハンドルなんですね。

 

 

こうして見ると巨大な車両である事を再確認出来ますね。

取り敢えずステップが切ってある1号は兎も角、2号は乗車し難そうです。

 

 

それでは1号のギミックからご紹介!

 

ACTION

 

前部両サイドのカバーを開けるとネット砲が顔を出します。(画像左)

その間にあるウインチは通常状態のものと射出状態のものが付属し、

ユニットごと交換する事によって両状態を再現する事が可能となります。

 

巻き取りギミックとか欲しかったんですけどなァ…

 

 

乗車!

 

車体左側の搭乗用ハッチを引き出し、展開させれば塔乗用スロープに。

搭乗口を覗き込むと車内も再現されているのが解ります。

 

◆説明書ではハッチを開いた後に引き出す様に記されていますがここは個人的センスで。

 

 

運転室のドアが開閉

 

運転室にある左右のドアも開閉可能。

先述の搭乗口と比べるとサイズ的にアンバランスなんですが余り気にならないですね。

 

 

細かなところも動きます

 

左ドア前にあるラウドスピーカーも可動します。

ディティールと同じくらいギミックも細かいのが本モデルの嬉しいところ!

 

 

賑やかなルーフ上

 

運転席上にある探照灯とパラボラ状の心臓音集音マイクは上下に可動。(但し旋回は不可)

麻酔銃がマウントされたマルチタワーは上下に伸縮&旋回可能。

他にもハッチが開閉し、後部のテレスコープも伸縮&旋回が可能となっています。

 

 

 

なんと車内も再現!

 

1号後部の大型ドアを開ければ車内に施された装備も確認出来ます。

右壁面にあるモニターには恐竜の映像が映し出されているという芸コマぶり!

 

これらは旧玩具のパッケージ等に描かれた透視図を参考にしているらしく、

それによると壁面モニターの反対側にある収納棚っぽいのは二段ベッドで

そのベッドの奥にうっすら見えるロッカーっぽいのは何とトイレらしいです。

目立ちませんがベッドとトイレの間の壁にはルーフに上がれる梯子も再現されています。

 

 

しかしこうして精密に再現されるとマルチタワーやペリスコープが収納状態にある場合、

5人が乗り込むには車内が狭くなり過ぎるという事実を知らされますね。

劇中での車内描写はアニメだったから当時は気が付きませんでした。

 

 

アクアドラム展開!…だが、しかし!

 

ボーンフリー号は1号側面のアクアドラムを展開させ、同時にキャタピラ周囲に

黄色いフロートを展開させる事により水上走行も可能となります。

 

アクアドラムが外輪となり、これを回転させる事により推進するのですが

モデルではドラムの展開&回転は再現したものの何故かフロートは付属しないという

何ともモヤモヤする商品仕様となっています。 個人的にはここが1番残念な点だなぁ…

 

 

続いてボーンフリー2号をご紹介

 

運転室のドアは左右共に開閉可能で1号同様、コンパネ類も再現されています。

ハンドルが無いのはゴンさんの座り人形に造型されているから。

ゴンさんが乗っているのが前提の造型となっているんですね。

 

 

 

後部ハッチ開閉!

 

搭載する小型メカが発進する後部ハッチが開閉可能。

ハッチを少し開けた後に基部を少々持ち上げてから開けるという作業になります。

 

 

フリービーグル、フリーマッカール発進!

 

小型メカの発進シーンにはサンダーバード的な楽しさがありますね。

ハッチの先端が着地していないのが少々不安げですが…(笑)

 

尚、マッカールに関しては専用のスライド式発射カタパルトが付属し、

マグネットにより取付け可能となっています。(画像下)

因みに2台を同時に格納するには少々キビシイものがある様です。

 

 

 

ルーフ上に移動

 

格納庫内にある梯子を上ると開閉可能なハッチを経てルーフ上に。

ルーフ後部には小型ヘリ・フリーシーガルが搭載されているのですが

ハテ、搭乗方法はルーフ経由だったか格納庫内からだったか…

 

 

フリーシーガル、テイクオフ!

 

搭載状態のシーガルは画像左の様にオプションパーツで再現。

これを取外す事でシーガル発進状態の2号となります。

付属する稼働状態のシーガルを置けば離陸(着陸)直前(直後)が再現可能です。

 

 

陸を!海を!空を!

 

ボーンフリー号では対応出来ない状況をサポートする3機の小型メカ。

 

左からフリービーグル(モデルの全長:約 3.4cm)

フリーマッカール(モデルの全長:約 6.0cm)

フリーシーガル(モデルの全長:約 7.1cm)

 

シーガルの主ローターは回転可能。

それ以外は何れも特にギミックを持たないディスプレイモデルとなっています。

 

 

小さいながらも3機の造型はボーンフリー号同様に雰囲気満点!

ただ、ビーグルのキャノピーはシーガルと同じくクリアパーツにして欲しかった…

 

何より基からしてサイズ感を余り考えていないデザインなので人形との相性は

少々アレなんですが、見方によっちゃ良く纏めてあるんじゃないかと思ったり。

 

 

贅沢&的外れ?

 

本モデルの外観はプロップを基に再現したのでしょうが車内を再現した時点で1歩

踏み込んだ、或いはプロップを超えた造型となっていると言っても過言ではありません。

 

…で、あるならば甚だ個人的な願望ではありますが画像で人形を立たせてある部分には

プロップには無くともメッシュ等の滑り止めモールドが欲しかったんですよね。

つんつるてんだとどうにも間延び感がしちゃって…

 

もしボーンフリー号が実在したら?と考えたらここには滑り止め処置があって然るべき

だし何より嘗てのトミー製玩具にはあったんですよね。 他にもワイパーが無かったり

するのも気になるんですが、それもこれもリアルなデザイン&モデル造型故に感じる

贅沢な、或いは的外れな欲求なのかもしれません…我ながら厄介な気質だナ。

 

 

本製品は おもちゃではありません

 

本製品の取扱説明書の欄外には上の一文が。

EX合金版ボーンフリー号は「合金製 精密ディスプレイモデル」な訳ですが各部可動、

転がし走行、車内再現で人形も付属…と、玩具的な楽しさも多分に含んだ内容に

なっています。 それ故に一玩具ファンとしては玩具的魅力を更に求めてしまったり。

 

・フロートパーツを付けて欲しかった。

・ジョージ、レイコ、正男の座りポーズ人形も付けて欲しかった。

・探照灯はクリア成型にして旋回機能も欲しかった。

・オリジナルでも良いから滑り止めモールドが欲しかった。

・フリービーグルのキャノピーはクリア成型にして欲しかった。

・ウインチは巻き取りギミックが欲しかった。

 

…等々、ホントにマニアの欲求というのは底と遠慮を知りませんね。

 

 

♪ボーンフリー号の5人と1匹

 

上で色々無茶な欲求を記しましたが基本的にEX合金 ボーンフリー号は

それまでファンの頭の中にあったモヤモヤとした忸怩たる思いを払拭させてくれる

文句なしの逸品である事に間違いはありません。 29800円? 高くない…ですよ!

 

EX合金の慣例によるとカラバリが出る確率が高いので、いつかウェザリングVer.なんか

出ると良いですね。 あ、その時はフロートパーツもヨロシク。 3種の小型メカや

キャリーバード&ドンキー、キングバトラー&ワイルドキャットなんかも出るといいなぁ。

 

♪それが願いさ、それが夢さ〜

 

 

小型メカの展示室へはこちらから

フリービーグルの展示室へ!フリーマッカールの展示室へ!フリーシーガルの展示室へ!

画像をクリックすると展示室へ入れます。

 

「恐竜探険隊ボーンフリー」の魅力はメカだけに留まらず恐竜の保護を目的とした

そのストーリーやストップモーション撮影された恐竜の動き等、見所満載!

「ジュラシックパーク」を先取ったかの様な最終回もステキです。

 

それらの見所に比べれば少々ガチャポコなアニメパートなんて気になりません!

 

 

 

 

特殊車両博物館へ戻る

 

 

inserted by FC2 system