ユリシーズ号他

 

登場作品:アトランティス〜失われた帝国

 

 

主人公マイロ・サッチが幻のアトランティス大陸を目指して冒険する

ディズニーの劇場用作品「アトランティス〜失われた帝国〜」は公開前から

日本のアニメ「不思議の海のナディア」に似ているのでは?と、話題になった事も。

本作は2001年、ディズニー生誕100周年記念作品として公開されました。

 

 

 

 

そのデザイン

 

*    果たしてナディアであったのか?

所謂‘ナディア疑惑’は本作の公開前からネット等で話題になっておりました。

眼鏡をかけた主人公・アトランティスのお姫様・青く光るクリスタルetc

「アトランティス」を構成する多くのパーツはナディアから‘インスパイア’

されたものでしょう(笑)ただ作品の根幹を成すストーリーに関してはナディアと

云うよりも昔からよくある定番の冒険活劇であり、これにナディア風味を加えただけ…

といった感じでナディアと云う作品の権利を著しく侵害するものではなかったと思います。

大体ナディア自体が…(以下略)

こういった問題は「ライオンキング」の時に大きく扱われたので余計に話題になったの

かもしれません。オリジナルでは主人公の声をマイケル・J・フォックスが演じる等の

話題もありましたが「ディズニー生誕100周年記念作品」と銘打たれた割には

少々力不足な作品だったかと思います。

 

*  活躍は短しユリシーズ…

かつてアトランティスを求めていた主人公の祖父と親友だった‘ウィットモア’は

祖父の夢を追う主人公マイロの為に巨大潜水艦‘ユリシーズ号’に探検隊となるべく

その乗組員200人、各種機材等々…文字通り「何から何まで」用意してくれます。

SUBPODはユリシーズに搭載された小型戦闘艇でAQUA EVACは同じく

ユリシーズに搭載された脱出艇なのですが、探検用機材を運搬する役目も持っていた

様なので脱出艇というよりは上陸艇といった方が正確かもしれません。

(EVACは‘evacuate=避難する’辺りから付けられたと思われます)

舞台となるのは1914年なのでユリシーズ共々それなりに古めかしいデザインと

なっています。本作は正味1時間半程度の作品なので話のテンポが非常に速く、

これらのメカが活躍するのは僅かな時間である事が残念でなりません。

(ユリシーズなんかポスターにまで描かれているのに…)

 

 

 

 

…で、玩具

 

ユリシーズ号/マテル製 プラトイ

映画公開時に発売されたもので日本でもトミーダイレクトより輸入販売された。

今回入手したのは中古艦でしたがここ数年殆ど新品を見なかったので

入手出来ただけでも幸運でした。

↑商品全容

海底を模した台座に本体が固定された状態で残念ながら取り外し不可。

単2電池×3でセリフを喋りながら本体が揺れ、

台座前方から映像を映し出すギミックを内臓している。

 

左舷および上部

全長約37cm

クラシカルなスタイリングを良く捕らえていると思います。

上部と両舷には銃座(砲かな?)を装備、また両舷に小型戦闘艇を

複数格納しており劇中でも活躍していました。(後述のSUBPOD)

 

前部および後部

艦首にある黄色い球形部分が艦橋となっており、

映画を観ると相当巨大な潜水艦だという事が解ります。

 

鯨の尾ヒレの様な後方の舵ユニットは大きな特徴。

2軸推進でこの巨艦を動かします。

 

その他各部

上部にある2基の銃座は旋回可能。(画像中)

画像左右の様に底部側も丁寧に造型されており、とても心地良いです。

台座から外して遊べないのがホント残念!

 

ギミック

台座側面にあるSUBPODの形をした部分がスイッチで

押すとセリフを喋りながら本体がグラグラと揺れる。

その際台座前方から敵の映像が投射されるのですが

画像右下の様に上手く写せませんでした(涙)

画像左下はパッケージにあるイメージイラストです。

台座底部にあるスイッチの切り替えによりセンサー作動式にする事も可能です。

 

マイロ・ジェームス・サッチ

本編の主人公であり言語学の専門家。

アトランティス帝国を探す冒険に出かけ、帝国の謎を解いて危機を救っちゃう。

 

AQUA EVAC/マテル製 プラトイ

敵と遭遇してアッサリ撃沈されてしまったユリシーズ号から

主人公達が脱出するのに使用したのがこのAQUA EVAC。

ディズニー映画の玩具というとキャラクター主体の人形系玩具がメインで

男の子でも女の子でも楽しめるものが多いのだが、アトランティスに関しては

どうしてもメカ系玩具が多くなるので女の子の購入率は低そう。

箱の裏にはセット内容とアクションの説明が。

オリジナル要素を多分に含んだ商品内容ですが、

セットされているトラック等は実際に劇中でも登場します。

ユリシーズ同様、トミーダイレクトにより日本でも輸入販売されていました。

 

左舷および上部

全長約31cm

石棺の様なスタイリング。

劇中のものを基本にプロポーションやディティールは良好です。

構造上左右の潜舵は可動するものの、底部に車輪が無いので

この状態では転がして遊ぶ事が出来ない。

 

前部および後部

劇中のものにも艇首にはナンバリングが施されている。

劇中では4隻ほど確認出来るが生き残ったのは1隻のみだった。

 

ギミック

画像左の様に前部と上部の一部が開く。

劇中では細かい描写は無かったが、実際このEVACは

トラックやドリルタンク等多数の機材を格納しており、

これによりアトランティスへの探検が行われた。

脱出艇というより上陸艇に近い?

 

後部のスクリューは手動だが回転可能です。

 

遊びのバリエーション

EVACを構成している部品と付属する部品を組み合わせる事により

上記の様なバリエーション豊かな遊びが展開する。

1種のブロック玩具ですね。

 

マクドナルド ハッピーセット

全長約13cm ゼンマイ走行可能

他のシリーズと合わせる事で単体では出来ないアクションが出来る様になる。

 

艇首を開けるとロークの半身フィギュアが顔を覗かせます。

 

おやこマシン(笑)

 

ついでに

同じくハッピーセットの1つ ドリルタンク‘Digger

これもEVACによってアトランティスまで運搬された。

乗っているのは穴掘り専門の‘モール’。

ゼンマイギミックはEVACに準じています。

 

SUBPOD/マクドナルド ハッピーセット

全長約8cm 同じくハッピーセットの1つ。

ユリシーズに複数搭載された小型戦闘艇で、アトランティスへの入口付近で遭遇した

巨大海棲生物(実はメカ)と交戦するも殆ど歯が立たなかった。

画像右下の人形は爆破の専門家‘ヴィニー’。

 

主翼は折り畳み可能、他と同様のゼンマイアクションを搭載しています。

 

 

 

 

AQUA EVACに比べるとユリシーズ号の玩具は

何とも物足りない感じがするのですが

これも劇中相応って事なんでしょうか…。

毎年の様に制作され、発売される関連商品も膨大な

ディズニー映画ですが本作に於いては残念ながら

商業的には失敗だったのかもしれませんね。

 

ヒロインの‘キーダ’とナゾの飛行メカ

 

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