登場作品：劇場版 銀河鉄道999（1979）他
宇宙海賊キャプテンハーロックが乗る艦はその大コンピューターに亡き友の魂が宿る
全長400ｍにも及ぶ巨大な宇宙海賊船。何物にも囚われず己の信ずるものの為にだけ戦う！
アオシマ製 新世紀合金
当館ではお馴染みとなっている新世紀合金の記念すべき第１号商品で
ここで紹介するノーマル版以外に汚し塗装バージョンも発売。
またその後も本品をベースとしたバリエーションモデルが数種類展開されました。
因みに版権表示によるとＯＶＡ「クィーンエメラルダス」からの商品化の様です。
2003年発売？／定価：12000円
ＳＩＤＥ ＶＩＥＷ
全長：約３２．５ｃｍ
未来的な船体に20世紀然とした三連装の主砲、更にノスタルジックな後部キャビンと
ＴＶアニメ及びその原作「宇宙海賊キャプテンハーロック」に登場したアルカディア号を
更にブラッシュアップした本艦は後に発表される数々の別作品にも登場する事に。
尚、本モデルは説明書に約1:1260スケールと記されています。
※ コミック「ニーベルングの指環」によると本艦は９番艦まであって
新しくなるほど（９番艦になるほど）大きくなっているそうです。
ＴＯＰ ＆ ＢＯＴＴＯＭ ＶＩＥＷ
兎に角、情報量の多いデザインというのが良く解る上・底部。
上部甲板に２基、底部に１基装備された三連装パルサーカノンは何れも前方に向け配置。
上部２番砲塔後部にはミサイルポッドも装備と火力は前方に集中しています。
左右に張り出す巨大な翼は大気圏内も飛行可能である事を視覚的にアピール。
宇宙海賊〜版と共にアルカディア号の大きな特徴となっています。
ＦＲＯＮＴ ＆ ＲＥＡＲ ＶＩＥＷ
本艦の大きな魅力となっているのは何と言っても艦首にある巨大な髑髏のレリーフ。
初出となった劇場版999のクライマックスでハーロックとトチロー、或いは乗組員全員の
魂の象徴でもあるこの艦首の髑髏がスクリーン一杯に映り敵の本拠地である機械化母星を
押し潰さんとするシーンは実に印象的且つ感動的で本艦の格好良さを決定付けました。
新たな魅力である艦首と宇宙海賊〜版から引き継がれた大航海時代の帆船を思わせる
古風な後部キャビン。原作者である松本零士と宮武一貴辺りを中心としたスタジオぬえ
によって練り上げられた本艦のデザインは神々しささえ感じられる珠玉の一品！
モデルの方もその魅力を存分に伝えてくれる見事な造形で楽しませてくれます。
ＡＣＴＩＯＮ
本艦の魅力はスタイリングだけではありません！
艦首両舷にあるハッチを開けば付属するチェーン付きのアンカーを取り付け可能。
画像では左舷のみですがアンカーは２つ付属しているので両舷に付けられます。
３基の主砲塔が連動して左右に旋回し、更に旋回に連動して砲身が１本ずつ上下に可動。
これはとても格好良いギミックなのですがその反面、主砲塔の個別旋回は不可で
砲身も任意の位置には出来ないというジレンマもあります…。
因みに画像の様にミサイルポッドの発射角も変更可能です。
艦橋付近
船体に対して割とコンパクトな印象の艦橋部。乗組員は総勢40名程なので小さくても
無問題かな？当該部位には後述にあるギミックの関係もあってクリアパーツを使用。
コンピュータールーム
メインマスト後方にあるコンピュータールームはクリア成型された同型パーツが付属。
これに換装する事で後述の発光ギミックに対応する事が可能となります。設定では
このドームは擬装だそうで実際のコンピュータールームはもっと船体内部にある様です。
艦尾キャビン
ハーロックが寛ぐ古きよきデザインのキャビンもまたアルカディア号のデザイン的要所。
サイズ的に制限はあれど、造形も塗装も頑張ったものとなっており上部には舵輪も再現。
両舷にある大きな窓にはクリアパーツが使用され発光ギミックに対応します。
艦載機コスモウルフ
底部にあるハッチを開けば２機付属するコスモウルフを格納可能。
コスモウルフは全長約１．３ｃｍ。格納庫内にはモールドも施されています。
発光ギミック搭載
艦首底部が電池ボックスになっており単４電池×２本を使用。
艦尾底部に発光用のスイッチがあります。
艦橋・コンピュタールーム・キャビン、エンジンノズルが良い感じで発光！
コンピュータールームの発光は玩具的な楽しさがありますね。
ディスプレイ台も付属
亡き友トチローの帽子が泣かせるナイスな台座。
２機のコスモウルフを置くスペースも用意されています。
俺達の船出だ！
「999」、「さよなら999」、「わが青春のアルカディア」と銀幕３連発の後に
「無限軌道ＳＳＸ」でＴＶデビューも果たした当艦。その後も後にＯＶＡとなる
原作コミック「ニーベルングの指環」やＤＶＤ先行でＴＶ放映もされた
「SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK」等にもその勇姿を見せてくれました。
ハーロックとこの艦首に髑髏のあるアルカディア号の旅は永遠に続いていきそうです。