ZIDABEC
登場作品:アクマイザー3(1975)
全長:60m/速度:時速990km(劇中設定より)
タカトク製 合金 Zキャラクター
前年の「ウルトラマンレオ」「破裏拳ポリマー」から‘Zキャラクター'というブランドで
本格的に合金玩具業界に参戦したタカトク。 「アクマイザー3」からはヒーロー、
バイクに加え大型マシンであるザイダベックもラインナップされました。
パッケージは劇中の写真を用いたザイダベックの前に先行して発売された本作のヒーロー
ザビタン&イビル&ガブラのZキャラクター(試作品?)をコラージュ。 他アイテムの
写真を前面に置く変化球なデザインはシリーズ立ち上げ期ならではのものかな?
1976年発売?/定価:?円
SIDE VIEW
全長:約12.2cm(約1/492スケール)
空飛ぶ幽霊船が変形して画像の姿となるザイダベックはガブラがザビタン側に寝返る際に
かっぱらったもので、彼らの住居やギャリバーの格納庫を兼ねた移動要塞でもあります。
モデルは玩具故に装備された転がし走行用の車輪を除けばビックリするくらいスタイルは
良好。 直前の「コンドールマン」に続き同時期に展開した「タイムボカン」も加えて
Zキャラクター創成期のメンバーはこの辺中々に粒揃い、ポピーに引けを取りません。
TOP & BOTTOM VIEW
魚風なシルエットと推進器を船体中央に設けた基本構造は奇しくもポリマーグランパスと
似た感じに。 このフォルムにして星条旗カラーとしちゃうデザイナーのファンキーっぷり
が好きなんですが、残念ながらモデルでは後方底部の赤いストライプが省略されています。
しかしながらその底部には垂直離着陸用スラスターのモールドを施すという心憎い演出も。
上部中央の星印の塗装がズレてたり経年劣化による塗膜のヒビが気にならないでもない
ですが、この時期ならではの合金率の高さから来るヒンヤリ&ズッシリ感に満足度高し!
FRONT & REAR VIEW
ウバザメかメガマウスってな感じの船首はポピー系では絶対出ないデザインか?
カラーリングと合わせてライジンゴー以上の弾けっぷりが楽しいですね。
口の中にあるのは武器工場という設定でギャリバーも格納しています。
有機的フォルムの船首から無機的な船尾への流れは中々に魅力的。
空中戦艦って事なんですが全体的には飛行船っぽいイメージが強いかな?
水平尾翼の左右中央にある円筒部は面白いアクセントなんですが…コレ何でしょう?
展示モデルは中古で購入したものなので塗装やメッキ剥げがチラホラ(汗)
サラピンのプレ値が凄い事を思えばここは破損してないだけラッキーと納得する事に。
ACTION
パッケージ裏面にはタカトク合金ではよく見られる試作品を用いてのギミック説明が。
ザイダベックに関しては製品版の方が出来が良い感じ。 (逆パターンも結構あったり)
船首上部の透明フード内には小さな操縦席が。 この辺の細かな造形的演出が高ポイント!
また船体中央にある推進用ローターは手動で回転可能となっています。
小さな主翼を前方に起こすと口腔内の工場が回転しミサイルランチャーが現れます。
更に主翼を起こせばメッキ処理されたミサイルが発射されるのですが、誠に残念ながら
本品はミサイルが欠品していました。 本来であれば予備無しの2発が付属します。
水平尾翼内の円筒部が左右個別に多少可動しますが、この辺の意味合いは不明。
説明に無いところをみるとギミックという訳ではなさそう…か。
永大製 プラモデル
永大からはミニサイズの合金玩具シリーズ‘グリップキャラクター'以外にもゼンマイ走行
&ミサイル発射というスタンダードなギミックを備えた主力サイズのプラモデルが発売され
ていました。 合金玩具よりも低価格でサイズ感とギミックが楽しめるのは魅力ですね。
本キットのミサイル発射ギミックは少々特徴的。 ランチャーがガトリング砲の様な
形状となっており、本体後部のツマミを回すと装填したミサイルが6連発で発射します。
ミニサイズのギャリバードが格納可能…なんてのがあると更に良かったかも?
1976年発売?/定価:600円
♪ザイダベックは我らの誇り〜
変形こそ不可ですがモノ自体はこの時期の合金玩具にして中々の出来なタカトク合金版。
しかし個人的にはやはり大型のプラトイが欲しかったですねぇ〜ギャリバーのプラトイが
出ていただけに期待していたんですが…永大のプラモでええやろ?って事なのかなぁ。