アイアンフィッシュ

 

 

 

 

登場作品;ウルトラマンタロウ

全長;46m

速度;40ノット(水上)

乗員;10名

 

 

 

 

 

前作であるAには残念ながら潜水艦が登場しませんでした。

ウルトラ潜水艦の歴史がストップしてしまったのです。

しかし1973年、円谷プロ10周年記念作品のひとつである

本作「ウルトラマンタロウ」で見事復活!の筈でしたが…

 

そのデザイン

 

*  ウルトラ潜水艦伝統のロングノーズを廃止

というかタロウのメカデザインはそれまでとは一新、リアリティよりもファンタジーさを強調したものになり

登場するメカはどれもこれもあれもそれもが「んな、アホな」デザインになってしまいました。

 

*  このアイアンフィッシュもパッと見、どこかのパレードに出てくる山車

 みたいで随分長い間好きになれませんでした。

しかし歳と共に見方も好意的になり、これはこれで…と思える様になりました(笑)

プロップを見ると解るのですがヘンテコな上部構造物は別として本体部分はかなり複雑な曲面で構成されて

おり、ここだけ見ればなかなかカッコ良いのでは?

艦首のスリットは取水口で、艦尾のノズルから噴射するものと思われます。

両舷に超大型の魚雷が外付けされていますが、これは視覚的効果を狙ったものでしょう。上部構造物との

バランスもありますし。その上部構造物ですが恐らくスゴイ光線兵器だと思われます。(笑)

タロウはとにかくファンタジー強調路線なのでこういったデザインでないとダメだったのかもしれません。

 

*  最大の欠点は本編に登場しない事

 OPだけです。(涙)

 他にもアンドロメダやマゼランといったメカがプロップまで造ったのに本編には登場しません。

 商品まで出ているのに…この辺の事情はよくわかりません。

 

…で、玩具

 

 

 

ポピーの合金玩具ブランド「ポピニカ」版

 意外にもポピーがウルトラ玩具を出したのはこれが初。

 それまではマルサンやブルマァクといったメーカーが

 幅を効かせていた。

 

 

 

 

 

 

 全長約12cm 車輪により転がし走行が出来る。

 この時期ポピニカはまだ創成期にあり、造型的に甘い部分も

見られるがそれでも後に合金玩具界の天下を獲る片鱗は充分

見せている。

 

 

 

 

 

 舷側のカバーを開くと内部の様子が見えるギミック。

 カラーのイラストだがクリアパーツでカバーされているのが

 ポイント。

 外側には魚雷(ミサイル)発射装置が。

 「安全上の理由」とやらで現在では中々見られなくなって

しまった。

 

 

 

 

 

 右舷側も同様に開く。

 左舷と右舷では内部のイラストが違う事に注目!

 

 

 

 

 

 

 

 正面

 よく見るとウルフ777にある様なZATの略式マークに

 似ている…かな?

 

 

 

 

 

 

 

ブルマァクのプラトイ版

 ゼンマイにより後部から火花を出しながら車輪走行する。

 本編に登場しないのにこの様な大型玩具が発売されるとは

 何と幸せな時代だろう。

 

 

 

 

 

 全長約25センチ

 ポピニカ版よりゆったりとしたプロポーションだが

 ディティールは甘めだ。

 両サイドの魚雷はかなり強力に発射されるが安全対策で

弾頭はゴム製。

 上部構造物等にクリアパーツを使用し、少しでも安っぽく

 ならない様に配慮されているところは評価したい。

 

 

 

 

 

 潜水艦らしからぬギミックだが

 景気が良くて大変よろしい!

 

 

 

 

 

 ポピニカ版と2ショット そのデカさがわかる。

 ポピニカ版にはZATマークが無いがプロップもZATマーク

 があるものと無いものがあるので無問題。

 

 

 

 

 

 

 

プラトイ版は魚雷や上部構造物の成形色が黄色のバージョンもあり、

こちらも機会があれば入手したいと思います。

また小サイズのプラモデルがマルサンから発売されていました。

 

 

 

 

入り口へ戻る    ロビーへ戻る

inserted by FC2 system