ムーンバス

登場作品:2001年宇宙の旅(1968

 

 

 

 

メビウスモデル製 塗装済み完成品

嘗てオーロラから発売されていたプラモデルを基にして新たにキット化したメビウス。

その後、そのキットを完成品にして発売したのが画像のモデルになります。

版権を取得出来なかった為にノンキャラとしての商品化となりましたが、その姿は

劇中に映るムーンバスそのものなのでファンにとっては有難いモデルと言えそう。

 

メビウスはオリオン号も「スペースクリッパー」としてキット化してくれたのですが

こちらはパンナムのデカールも付属出来なかったので少々淋しいものに。

ムーンバス共々、日本国内では輸入ショップ等で入手可能でした。

因みに画像右はウィンドパッケージを護る外箱になります。

 

2011年発売/定価:?

 

 

SIDE VIEW

全長:約24.5cm

 

月面基地に着いたフロイド博士をモノリス発見現場付近まで輸送した本機。

機体の形状こそバスっぽいですが月面で使用するものなので車輪で走行するのではなく

結構な高さを飛行する方式。モデルの造形は基本的にキット版を組んだ状態なのですが

文句無しのスタイリングで、塗装はウェザリング無しの清潔感強調バージョン。

キット版を買ってディティールの造り込みやウェザリングに拘るのも一興ですね。

 

因みに輸入業者の触れ込みだと1/55スケールだそうですが製品は無表記となっています。

 

 

TOP & BOTTOM VIEW

上部にチョコンとあるアンテナが邪魔に思えるくらいシンプルな上部。

本機はシンプルさで勝負出来る非常に優れたデザインであると思います。

底部にある6基のスラスターは推進用も兼ねているのでしょうか?

3基の着陸用スキッドがそれぞれ3連仕様になっているのが特徴的です。

 

 

FRONT & REAR VIEW

フロントから見ると後年登場する「スペース1999」のイーグルっぽいですね。

聞けばジェリー・アンダーソンらと共に「サンダーバード」等の作品を作っていた

スタッフも「2001年」に参加しているそうなので何かしら影響があるのかも。

始めは左右にある張り出した部分が搭乗口かと思ったんですが後部のドアのみで乗降する

と考えた方が自然かな? 劇中では飛行・着陸以外の外観的アクションが無かっただけに

逆に色々と想像出来て楽しくなります。こうして楽しめるのも良デザインの証ですね。

 

 

内部インテリアを再現!

ルーフを取り外せばオーロラ時代を受け継ぐ内部インテリアの再現を楽しむ事が可能。

勿論内部も塗装済みでルーフ側の再現も抜かりありません。

海外のモデルは古くから内部再現で魅せるものが多いですね。

 

 

コクピット周辺

コンパネも劇中の雰囲気を再現していて良い感じです。

先述の左右の張り出し部分は内側から見ると画像右の様な感じに。

わざわざコクピット側と客席側に仕切りを設けている辺り何かあると思うのですが…

この辺、専門書とかで解説されているのかもしれませんね。

 

 

客席を前後から

前方左右には劇中に則して機材が配置されています。

座席数は6ですが機材の代わりに座席を増設する事も考えられそう。

窓の数からみるに片側5席の計10席といったところでしょうか。

因みに劇中での機内シーンは主に後方から前方を映す構図なので

最前列の左右2席以外、殆ど画面には映りません。

機内カラーはペパーミントグリーンとでも言うべき柔らかい緑色ですが

これはメーカーオリジナルなのかな? 確かオーロラのキットの機内パーツの成型色も

緑だったと記憶しているのでオマージュだったり? 劇中ではコクピットに赤い照明、

客席には青い照明が絶えず照らされており、通常の機内色は不明なんですよね…。

 

 

塗装済みフィギュアが8体付属!

おぉ!これはグッと感情移入が出来るナイスな付属品!

人形付属というのも海外モデルの伝統ですが内部再現で終わらせない姿勢が嬉しいですね。

思わずチキン&ハムサンドが食べたくなってきます。

劇中ではパイロット2名を含む計5名が搭乗していた様です。

 

 

パッケージの内側には

月面の絶景が印刷されています。パッケージのまま飾るのもアリですね。

 

 

2001年…かぁ

キューブリックの映画ってストーリーよりも演出の魅力が大きいと思うんです。

「博士の異常な愛情」なんてその最たるものなんじゃないですかね?

本作では宇宙船と宇宙ステーションがワルツのBGMに合わせて踊っている様な演出が

よく語られるのですが、それ以外にも余計な効果音は一切入れないというメカ描写が

リアル感を強調したメカデザインにとても良くマッチしておりました。

あぁ、2001年にはこんなメカに乗れるんだな…って気分になったりしたもんです。

 

 

 

 

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