TESTER 1
登場作品:ゼロテスター(1973)
エヴォリューショントイ製 メタルアクション
関節部に磁石を用いたロボット玩具「ダイナマイトアクション」を展開する
同社がダイキャストを使用した非ロボット系メカ玩具の新ブランドを始動。
その第1弾として発売されたのがテスター1号でした。
ところで古参のファンには「ゼロテスター1号」という方がシックリくるんですよねぇ…
2014年2月発売/標準価格:10000円(税抜き)
SIDE VIEW
全長:約13.8cm
シンプル目なアウトラインでスピード感バッチリな側面。
兎角アニメメカというのは華美になりがちですが、本機は無駄な部分を極力排し
必要な部分をセンス良く凝縮したデザインといった感じです。
TOP & BOTTOM VIEW
テスター1号のビジュアルが最も映える上部。
キャノピーにはクリアパーツが使用され内部も再現。但し無人ですが…
モデルはダイキャストが使用されているので鮮やかなカラーリングが一層際立ちます。
底部には後述する収納式ランディングギアの姿が。
FRONT VIEW
機体中央はかなり扁平しているので正面から見ると余り格好良くないかも。
エアインテークといったジェット機的記号も見えますが、ボディに対して
極端に小さな主翼等、航空機としての理屈は取り敢えず置いといて
アニメメカとしての格好良さを追及したデザインである事が解ります。
ん、やはり斜め上方からがベストショットかな?
モデルを見るとテスター1号って結構な大型機ってのが判りますね。
REAR VIEW
ズラッと並んだスラスターが唯一の特徴と言って良い後部。
設定では単独で大気圏離脱〜宇宙空間も飛行可能なので強力なパワーを
解り易くビジュアル化しているのかもしれませんね。
主翼よりも大きな尾翼も本機の特徴かな。 後述する分離状態の各機の尾翼の
タイプを考えると合体状態の尾翼がA型ってのは結構お洒落に感じたり。
着陸!
機体底部には合計10ヶ所のランディングギアが装備されており、それぞれが展開可能。
画像にある合体状態での着陸脚展開に関してはパッケージ写真を参考にしてみましたが
長さにはバラつきがあるので展開させる着陸脚は調整した方が良さそう。
分離!
本モデル最大のセールスポイントであるマーク1、2、3への分離ギミック。
先端のマーク1と後続するマーク3は収納されている主翼&尾翼を展開、
左右に分離していたマーク2を合体させれば各機変形完了です。
この合体パターンは後のキングビアルに繋がっていたり?
白・黄・赤と綺麗に分かれる分離状態。
マーク2と3のネーミングは個人的にゃ逆の方がシックリくるんだけど…
ところでマーク1と3の翼展開はパーツの摩擦、弾力に頼ったものなので
遊んでいる内にだんだん緩んできて最終的には固定出来なくなる可能性も。
一応単機でも大気圏を離脱、宇宙空間も飛行可能だそうです。
細かな配慮も
マーク3は機体両サイドにあるマーク2とのジョイント部(画像左の白丸部分)が
回転可能。分離状態での見栄えを良くしています。
SIDE VIEW
マーク1/全長:約9.5cm
テスター1号の機首部を構成するマーク1は先鋭的で格好良し。
底部3ヶ所のランディングギアが展開可能ですが転がし走行は不可。
因みに垂直尾翼を収納する際は後部の着陸脚を展開した状態で行います。
マーク2/全長:約8.2cm
左右に分かれてテスター1号の両サイドを構成するマーク2。
4ヶ所のランディングギアが展開可能です。
マーク3/全長:約7.9cm
テスター1号の胴体部を構成するマーク3。
こちらも3ヶ所のランディングギアが展開可能。
TOP & BOTTOM VIEW
マーク1のみプラ製で2と3は基本ダイキャスト製。
それぞれキャノピーにはクリアパーツ使用でコクピットも再現されていますが
やはり無人だと少々寂しいですね。マーク2と3の底部にはビス穴カバーを付ける配慮も。
FRONT & REAR VIEW
中心的存在であるマーク1の断面形状は結構ユニーク。
ボディ全体で揚力を得るリフティングボディ機的な感じかな?
後部にはちゃんとノズルも再現されています。
マーク2
合体時にはA型(山型?)だった尾翼はマーク2時には大きな垂直尾翼に。
マーク1と異なり機首や主翼基部にもエアインテークが設けてあり
機体全体でテスター1号のエンジンを構成する推力番長的なイメージ。
マーク3
3機の中では少々パンチ力に欠ける感じのマーク3。
最大の特徴は後部にある楕円形の巨大なスラスターですが、意外にも
3機中で最も推力が低く大型のブースターを内蔵しているという設定。
お好みに応じて
2機合体でも結構サマになってるかな?
ディスプレイ台が付属
画像の様に3機個別でも合体状態でもディスプレイ可能。
収納した状態のランディングギア部分にジョイントさせるのですが
そのホールド具合はかなり不安定なので注意が必要です。
和製サンダーバードと言われて
巨大ロボットに頼らぬメカアクションが楽しかった「ゼロテスター」。
主役メカとも言えるテスター1号は70年代アニメ飛行機の中でも出色の存在。
その合体状態のバランスの良さ、美しさ、格好良さには惚れ惚れします!
バンダイ製 カプセルポピニカ
全長:約4.5cm
放映当時に発売されていたポピニカ版テスター1号を縮小再現したカプセルポピニカ。
当時の雰囲気を大変良く再現しており、射出こそ不可ですがマーク1も分離可能です。
2003年発売/定価:200円
40年の時を経て
そう言えば旧ポピニカ版もマーク1はプラ製だったっけ。
放映当時に発売されたポピニカ版はポピニカの中でも小型で、
主役メカの玩具なのにお世辞にも格好良い造型とは言えないものでした。
コンパクトで値段も少々お高く構造も荒い部分はありますが、元デザインの
素晴らしさを伝えてくれる格好良いテスター1号の玩具が発売されたという事は
さながら当時発売中止になったDXポピニカが復活した様なものなので、
ファンとしてはエヴォリューショントイに感謝なのであります。
シリーズ、続くと良いんだけどなァ…