登場作品;サイボーグ009
(2001)
全長;98m
全幅;33m
速度;不明
石ノ森章太郎の名作「サイボーグ009」が
2001年、3度目のアニメ化となり放映されました。
アニメ用のアレンジも程々に抑えられ、割と原作を忠実に映像化した本作は
原作ファンも受け入れ易かったのではないでしょうか。
ドルフィン号はアニメオリジナルですが、前回のアニメ化の際に登場した
「ドルフィンU世」より派手さが抑えられています。
割と大人しめの外観
009が初めて登場したのは1960年代。
当時のSFメカデザインの多くは現代のそれとは違い比較的単純な形をしており
またそれが作品に、ひいてはその時代の空気に上手く溶け込んで存在していました。
2002年版009は、この古い空気の中で描かれた原作を壊さない様に映像化されています。
ドルフィン号の外観もどこか懐かしさを感じる、そんなデザインに仕上がりました。
赤と銀、よく見ると何処かで…
ドルフィン号は元々009達を産んだ悪の組織「ブラックゴースト」が開発していた
万能戦艦「ブラックファントム」を009達が奪取、改造し、塗り替えたものです。
赤と銀のツートンは何処かウルトラメカの様であり、その艦橋付近は何処かマイティジャックの様にも見えて
多分に円谷メカの影響を受けたものと見受けられます。
ギュッと詰まったその内容
ドルフィン号はその艦首に偵察ジャイロ「トルドー」を、艦底には水陸両用探査メカ「ポーパス」を内蔵し
ドルフィン号を中心とした立体的な作戦行動を取る事が可能です。
さらに艦橋を引き込み、翼を展開する事により「ジェットモード」に変形。マッハ2.8で飛行可能である。
(いよいよMJ号だ)
玩具はバンダイより発売。正確なスタイリングと多彩なギミックを再現。
見掛けに拠らず遊べる玩具となりました。
バンダイ製 ポピニカ
昭和50年代のアニメ化時には、今は亡きタカトクが商品化。
ドルフィンU世を始め車や基地…と多彩な展開を見せたが
今回のメカ玩具はこのポピニカドルフィンのみ。
その分中身の濃い商品になっている。 ¥3500
左舷
全長約22cm
懐かしさと今っぽさ、更にリアルっぽさを内包した良いデザイ
ンだ。ただ若い世代にはこう云った良さはあまり理解出来ない
かもしれない。
上部
艦首のバルジは偵察ジャイロ「トルドー」の機体の一部。
艦橋前部から後部にかけては「マイティジャック」のMJ号
そのもの?
正面
単純そうに見えて複雑な三次曲面構成が美しい。
両舷にある赤いバルジは、ジェットモードでは翼端部になる。
後部
中央の噴射口内部にはスクリューがモールドされている。
こうやって見ると東宝特撮メカの様でもある。
トルドー発進!
艦首が前にスライドして更に下方に折れる。
天地逆転して左右のファンを展開。
トルドー発進!
全長;10.5m
全幅;13.2m
ポーパスも発進!
ロック解除!艦底よりポーパス マリンモード発進!
両舷を180度回転してタンクモードに変型!
全長;16m
全幅;8.2m
さらにジェットモードに変型!
艦橋を艦内に収納し…
艦橋後部を艦橋部まで前方にスライドさせると
主翼のロックが外れ、スプリングにより翼が展開する。
ジェットモード完成!
さらにさらに!下面3ヵ所のハッチが開き…
着底用スキッドが!
トドメの付属品、専用ディスプレイ台!
…と、内容盛り沢山の商品なのですが
人気の方は今一つで未だに定価以下で見かける事
があり、複雑な気持ちです。
こういった商品が売れないと次が出難くなる
ので出来ればもっと本編で活躍させるなどして
欲しいものです。